ベトナムブログ20200201 【ベトナムの産業構造について~概要編~】

投資環境・経済

ベトナム拠点の花嶋です。
今月はベトナムの産業構造シリーズでお送りします。
我が国日本の人口の減少を背景に、多くの日本企業は事業拡大の目的で、海外展開が重
要な課題となっています。現在、ASEAN諸国の人口約6億5000万人、GDPは約310兆円越
えという巨大市場に成長していて、今後の成長も期待されています。海外の展開先におい
ては、これらベトナムも含むASEAN地域は最も有望視する地域の1つとなっており、特に
ベトナムが注目されています。そんなベトナムの産業構造についてご紹介していきます。
今回のテーマは「ベトナムの産業構造について~概要編~」です。
では、さっそく見ていきます。
日本の外務省によれば、
ベトナムの産業別GDPの構成比率をみると、
■農林水産業:約14.85%
■鉱工業・建設業:33.72%
■サービス業:41.63%
となっています。(2021年現在)

ところで、投資法の改正を通してICT業界の進出を推奨しているように、ベトナム政府は、現在、2030年までの第4次産業革命(インダストリー4.0)に関する国家戦略を公表しており、特にデジタル経済の比率を高めていくことを目標としています。

 

2000年のICT産業の貢献は、ベトナムのGDPの約0.5%に過ぎず、売上高は3億ドルで、ベトナムの総従業員数の約0.11%にすぎませんでした。ICT産業は、農業、石油・ガス、貿易、建設などの他の産業よりも劣る、小さな経済部門と見なされていました。

しかし、20年後、ベトナムのICT業界は大きな飛躍を遂げています。

それを表す指標として例えば下記のようなものがあります。

■2019年の収益は1,200億米ドルで、2000年の400倍であり、19年間の平均成長率は37%/年に相当

■従業員数は1,030,000人で、2000年の20倍であり、ベトナムの総従業員数の1.88%を占めている

■労働生産性は全国平均の労働生産性の7.6倍となっている

■ベトナムのGDPに14.3%貢献し、2000年の28倍(GDPの0.5%)輸出額は892億米ドルで、ベトナムの輸出の33.7%を占める

■年間1人の従業員の輸出額は全国平均の18倍

2000年において、ベトナムではICT業界は小さな産業でありましたが、20年後の現在、ベトナムで最大の経済部門になり、最高の成長率、最高の労働生産性、最大の輸出額を達成しています。

今後もベトナムは、2030年までに、AIをベトナムの主要テクノロジーとし、この分野でアセアン地域の上位4位以内、あるいは世界上位50位以内入りを目指しています。

 

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Tokyo Consulting Co.,Ltd. Vietnam.

花嶋(Hanashima) 


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花嶋 拓哉


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