トルコとマレーシアにおける自由貿易協定(FTA)

こんにちは。
東京コンサルティンググループトルコの小坂理加でございます。

皆様、自由貿易協定(Free Trade Agreement)をご存知かと存じます。
2ヶ国以上の国・地域が関税、輸入割当など貿易制限的な措置を一定の期間内に撤廃・削減する協定です。

 

トルコでも現在20ヶ国と協定関係を結んでおります。
その中でもアジア圏の国は、韓国、マレーシア、シンガポールの3か国がございます。

そこで今回は、トルコとマレーシア間における自由貿易協定(FTA)についてお知らせいたします。

「トルコ共和国政府とマレーシア政府との間の自由貿易協定」は2015年8月1日に発効しました。この協定は、韓国に次ぐトルコのアジア諸国との2番目のFTAであり、東南アジア諸国との最初のFTAです。

 

現在は、市場へのアクセス、原産地規則、通関手続きと円滑化、衛生および植物検疫措置、貿易および貿易救済に対する技術的障壁を含む、商品の貿易のみを対象としています。

FTAの適用範囲の拡大を目指し、サービス貿易と投資の交渉も行っております。

 

トルコ・マレーシア間のFTAでは、トルコからの輸出の約71%、マレーシアからの輸出の約69%が、免除の対象となっております。
今後は、トルコの輸出99%、マレーシアからの輸出86%の免除を目指しております。

 

工業製品に関しては、両当事者の関税の70%がFTAの発効と同時に即時に免税措置の対象となっております。

 

農産物に関しては、トルコは食の自給率100%以上であることもあり、トルコからの輸出94%、マレーシアからの輸出47%が免税の対象となります。
また、トルコはパーム油製品の関税を30%削減しております。

 

2017年のトルコとマレーシア間の貿易額は34億2400万USDで、2016年に比べて48%増加しました。
2017年のトルコからマレーシアへの輸出額は2億8600万USD、輸入額は31億3800万USDでした。

マレーシアとトルコのFTAを生かした貿易活動を行っている企業も多くあります。ぜひ皆さんも検討してみてはいかがでしょうか。

 

今週は以上となります。

トルコへの進出、トルコビジネスにおける税務アドバイザリー等々を含めた、展開に関して無料相談も行っておりますので、上記内容以外にもご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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株式会社東京コンサルティングファーム
トルコ支社 小坂 理加

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