トルコの公的扶助制度について

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

今週トルコの公的扶助制度について記載していきます。

1980年代以降の政策課題を受け、グリーンカード制度導入の他に、各地方自治体による食糧、燃料の配給、無料の食堂、家賃補助などの貧困者支援も始まりました。

1986年には、「貧困との戦いと社会的相互扶助と連帯のための基金」(連帯基金)がトルコ初の 公的扶助制度として導入されました。

連帯基金は、議会の承認を得ずに政府が自由に使途を決められる基金制度に基づいています。発足当時、連帯基金は政治的なばらまきであると批判されてきましたが、1990年代後半に担当大臣の熱心な活動により、貧困救済策としてその本格的な運用が開始されました。連帯基金制度は 社会保険制度の未加入者を給付対象としており、日常生活支援を目的とする食糧・燃料・文房具などの現物給付と、医療費・学費補助などの現金給付で構成されています。これに加えて、世界銀行の支援で、長期的な視点に立つ貧困対策プロジェクトが2002年から始まっています。

以上です。

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

高津 幸城

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