トルコでの金融市場

こんにちは、トルコ駐在員の高津です。

 

今週のブログはトルコでの金融市場について書かせて頂きます。

 

トルコの金融市場では大幅な自由化が実施されており、海外に対して市場は開かれています。2001年に起きた金融危機以降にIMFとの協調のもとで構造改革が進められ、税制、法的・財政的環境、政治的・経済的安定性、規制の枠組みを改善する努力を続けた結果、中央銀行の独立性が強まるとともに、監督体制が強化され、政治的影響を弱めることに成功しました。預金保険基金(TMSF)傘下に入った不良な20行の再編も進み、2014年の自己資本比率は11.30%と国内基準8%を上回っています。このように、トルコの銀行は自己資本比率が高く、アセットクオリティや不良債権などへの懸念は少ないとされています。

今後も、トルコ金融部門はインフレを基調とした成長が持続すると予想されていますが、短期の資本流入に対する依存度が高いため、金利の大幅引き下げが難しいという課題もあるといわれています。

また、10年以内にイスタンブールを周辺地域の金融の中心地に、20~30年後には世界の金融の中心地となることを目指して、イスタンブール金融センター事業が始動しています。

 

 

以上となります。

 

今週も、どうぞよろしくお願い致します。

 

高津 幸城

 

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