タイの中古家電製品に関する規制

先日中古家電製品のタイへの輸入についてご質問があったので、以下、簡単に纏めておきます。

タイの中古家電製品に関する規制は、2003年の工業局による「中古電気・電子機器器具に関わる輸入基準に関する通知」(Nortification of the Department of Industrial Works on the criteria for the approval of the import of the used electrical and electronic equipment into Kingdom of Thailand)によって規制されています。

中古品として販売(※)・リユース目的の輸入の場合、テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫(CFC使用の冷蔵庫を除く)、オーブン、ビデオ、電話、ファックス、携帯電話、コンピュータなどの29品目については、製造日から3年未満(コピー機は5年未満)のものであれば、工業局から輸入許可を得れば輸入可能とされています。

※2007年の工業局による「中古電気・電子機器器具に関わる輸入基準に関する通知」(タイ語原文)においては、販売は除かれていますので、実務対応の際は法律事務所などにご確認下さい。

また、分別/リサイクル目的の場合は、経済的に価値があること、登録工場が処理可能であること、バーゼル条約の加盟国からの輸入である場合にのみ輸入を認めているようです。

因みに、中古車のタイへの輸入については、国内産業保護育成と環境汚染抑制の観点から輸入許可が必要な品目とされています。輸入許可の条件は主に個人用、政府関係、再輸出目的に限られており、ビジネスとしての輸出は事実上不可能となっています。

Thailand駐在 小林 平悟

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2019-10-23

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