
2016年10月31日からタイでは新しい送金システムであるPrompt Pay が導入されています。これは銀行口座番号に携帯電話番号や身分証明番号、Tax ID などを紐づけて、ATMやインターネットバンキングで簡単に送金できるサービスで、National E-Payment として国を挙げてキャッシュレス社会を目指すものです。
送金手続きが極めて簡易で、5,000バーツ以下の送金であれば無料、5,001~30,000バーツであれば2バーツ、30,001~100,000バーツであれば5バーツ、100,001バーツ以上は10バーツの手数料となり、極めて安いコストで送金できます。なお、携帯電話番号でも登録ができますので、外国人でも利用可能です。
今後は個人所得税の支払い・還付を受けるなどのe-タックスとしても機能していく予定です。
タイのビジネスの現場では現金のほかにCheque(小切手)がまだ多く使われていますが、この流れを受けて使用が減少していく可能性があります。また、現在はPrompt Pay の登録・利用は強制ではないですが、普及をさらに促進していきたい意向が政府にはありますので、どこかの段階で(特にe-タックスに関しては)登録をせざるを得なくなるかもしれません。
以上
東京コンサルティングファーム
加藤 豪
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