スービック

こんにちは、フィリピン駐在員の井本です。

この週末で提携先会計事務所のメンバー300名程度と一緒にスービックでの旅行に参加しました。今日は、そのスービックについてお伝えします。

フィリピンでは経済特区があり、その1つがスービック経済特区(Subic Bay Freeport Zone: SBFZ)です。実は、アメリカの海軍基地でした。1991年にフィリピンに返還された後に、整備されたインフラや土地を有効に使うために、フィリピン政府が経済特区としました。自由貿易港をはじめ、国際空港、ホテル、ゴルフ場、ショッピングセンター、病院、免税店などがあります。もちろん、日本企業も進出しています。

適格要件は、多岐にわたる産業において、100%の外国資本が認められています。優遇措置としては、次のようなものがあります。

・総所得に基づいて5%の優遇総所得課税。ただし、製品の70%が輸出されるという条件。
・BOIを通じて法人所得税を6年間免除(最長8年まで延長措置あり)
・現地での調達にかかる付加価値税(VAT)免除
・不動産税の免除
・資本整備、原材料、完成品を免税で輸入可能
・関税自治区内で完成品の自由な移動を保証
・投資家向け特別ビザの発給
・自由港区域内での非課税品、非関税品の購買消費に制限がない
・製造業、貿易、サービス業の研究開発は税控除を受けることができる

また、BtoCの視点となりますが、免税店が特徴的でした。というのは、「免税店」と聞いて思い浮かべるのは、たいていが高級なもの(ハイブランドのサングラス、衣類、香水など)と、嗜好品(お酒やタバコ)です。ただ、こちらではショッピングモールのようになんでも揃います。洗剤から、食料、お菓子、これらも輸入品(完成品)の自由な移動が認められているためです。

ただ、いいことばかりでもなく、次のような問題も指摘されていますので、ご注意ください。
スービック自由貿易港に新たな課税問題 (フィリピン)(JETROページより)

以上

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