フィリピンにおける給与体系

労務

皆さん、こんにちは。

フィリピン・マニラの近石です。

今週のブログは、フィリピンの給与体系に関して解説させて頂きます。

フィリピンにおける給与体系は、大きく分けて固定給、変動給、控除の3種類となっていますが、その内訳を細かく見ていくと下記の通りとなっております。

(1) 固定給

① 基本給

② 固定手当―固定手当とは、出勤もしくは特定の目標の達成度に影響されず、毎月定額で基本給以外に支給される報酬

・通勤手当

・役職手当

・資格手当

・DE MINIMIS BENEFITS-それぞれ下記上限額を超えない額を非課税にできます

DE MINIMIS BENEFITS

非課税手当の項目

MONTHLY

月額上限

YEARLY

年額上限

a) Rice subsidy  米手当

1,500.00

18,000.00

b) Uniform and clothing allowance

ユニフォーム、服手当

416.66

5,000.00

c) Laundry allowance

ランドリー手当

300.00

3,600.00

d) Christmas gifts

クリスマスギフト手当

416.66

5,000.00

TotalPHP

2,633.33

31,600

・13th month pay-法定の賞与であり、1月1日から12月31日までの1年分の基本給から、欠勤、遅刻、早退分を差し引いた金額を12ヶ月で割ることにより算出します。雇用期間が1年に満たない従業員については、1ヶ月以上勤務した者には、比例按分された割合で13ヶ月ボーナスを支給することになります。13th month payはクリスマスのためのボーナスなので、12月24日より前に支給することが法定で義務付けられています。なお、12月上旬までに支給しておくと従業員に喜ばれます。

(2) 変動給(支給対象になった月のみ支給)

・出張手当

(3) 控除

・公的な社会保険(SSS, Philheath, Pag-ibig)

・Withholding Tax(税金)

・Community Tax(住民税)

給与明細に関しては、上記内容を細かく記載する義務はございませんが、記載されても良いかと思います。また、通常上記内容を就業規則に記載しなくても、従業員の方の不満が発生する場合を考慮して、給与明細を発行された方がよろしいかと思います。

今週もどうぞよろしくお願い致します。

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フィリピン国 マニラ駐在員

近石 侑基

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