皆さん、こんにちは。
フィリピン・マニラの近石です。
今週も皆様から寄せられたご質問にお答えしていきます。
質問)
フィリピンでの所得税の申告・納税の手続きはどのようなステップになっているのですか。大まかな流れと各手続の期日、納税地について教えて頂けないでしょうか。
回答)
まず所得税の申告・納税の手続きには、2種類あることを確認しておきます。
一つ目が、「申告納税制度」です。
これは、納税者自身が所得金額と税額を計算して税務署へ申告・納税する制度です。
「確定申告」という聞き慣れた言葉は、所得税の申告手続きのことを言います。
二つ目は、「源泉徴収制度」です。
こちらは、サラリーマンに適用される申告制度です。会社が、社員の給料から
所得税を天引きして、納税を代行する制度です。
したがって、サラリーマンが直接税務署へ行って、税金を申告・納税しないので、
源泉徴収制度を行っている場合、確定申告の義務は免除されます。
では、今回のご質問にあるように、フィリピンにおいて所得税を申告・納税する場合、
どのような流れになっているのか確認していきます。
step.1 年末調整(12月の最終給与支払い日までに終わらせる)
step.2 アルファリスト提出・給与源泉徴収票発行(1/31までに)
step.3 住民税納付(2/28までに)
step.4 所得税確定申告(4/15までに ちなみに今年はホーリーウィークの関係で4/17でした)
というように、上記の4stepから成り立っています。
納税地は、支払事務を取り扱う事務所や事業所の所在地になっています。
また、確定申告が必要ない場合も存在し、以下のような場合がそれに該当します:
●個人の納税者
●給与所得のみ
●当該暦年を通じ、フィリピン国内で1雇用主の下で勤務
●源泉徴収税額が正しい納税額に一致
この場合、源泉徴収票が所得証明になります。
今週は以上となります。
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フィリピン国 マニラ駐在員
近石 侑基
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