フィリピンの貿易について 輸出の状況

みなさんこんにちは、本日はフィリピンの貿易についてお話したいと思います。

■ 輸出

[国別の輸出]

2015年のフィリピン経済全体では、フィリピンの2015年実質 GDP成長率は5.9%で前年の6.2%を若干下回りました。中国経済の 低迷、世界的な資源安など、外的要因の影響を受け減速しましたが、 内需は堅調に拡大しています。貿易動向をみると、一次産品の輸出が 伸び悩み、貿易赤字は前年と比較すると大きく増加しました。2015 年は、輸出の伸びが鈍化したのに対し、輸入が伸びたことにより、 GDP成長率に対して、純輸出がマイナスに寄与したことになります。 特に、財貨(商品)輸出は、中国経済の減速、エルニーニョ現象によ る干ばつで農作物生産が不調だったこと、世界的な資源安などによ り、前年の12.8%増から7.5%増へ減速となりました。前述の通り、フィリピンの最大の輸出相手国は日本です。2015年の国別輸出統計 では、日本が123億USドルで構成比率21.1%を占めました。次い で米国が88億USドル(15.0%)、中国が64億USドル(10.9%)の 順になっています。

 

品目別の輸出]

1990年以降、治安回復や投資環境改善によって外資系企業の進 出が増えました。そのほとんどが電気機器製品の生産拠点として進 出したため、電気機器産業を中心とする輸出部門がフィリピン経済 を支えることになりました。2015年の輸出は前年比5.1%減の586 億4,800万USドル、輸入は3.4%増の666億8,600万USドルで、 貿易赤字は前年の27億2,500万USドルから80億3,800万USド ルへと拡大しました。輸出を品目別にみると、全体の44.2%を占め る電気機器・同部品は12.2%増の259億1,900万USドルと好調で、中でも過半を占める集積回路が17.8%増と牽引しました。また、 12.3%を占める機械・同部品(コンピューター等、事務器関連を含む)は16.5%減の71億9,400万USドルとなっています。同品目の 仕向け地を国・地域別にみると、23.1%を占める中国向けが30.7% 減、11.7%を占める香港向けが15.6%減となるなど、世界経済減 速の影響を受けたと考えられます。その他、木材およびその製品が 5.0%を占め、木炭が6.1%減の29億700万USドル、光学・精密・ 医療機器等が2.9%増の23億4,200万USドル、鉱石・スラグおよび 灰が44.2%減の15億3,200万USドルと続いています。

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