輸入ライセンス取得の「ネック」とは!?

法務

いつもお世話になっております。
東京コンサルティングファーム・マニラ支店の早川でございます。

今回は、スタートアップ企業様にとって輸入ライセンスの取得申請を行うにあたりネックとなるため、お早めに進めておくことを推奨する3点をご紹介します。

 

<ネック① Responsible Officerの任命>

輸入ライセンス取得の際、社内にて輸入業務の責任者として1名任命し、その方の情報を関税局(BOC)へ提出しなければ、輸入ライセンス申請ができません。
スタートアップ企業様に置かれましては、まだ採用を開始されていなかったり、日本人の方もビザを取れていない段階であったりします。
そのような場合、どなたを任命すればよいのでしょうか。

やはり社内採用を進めることを弊社としては推奨しております。
コンプライアンスの観点からみて、輸入責任者となるということはフィリピンで就労をするということですので、ビザがない段階で外国人の方が責任者となられるのは、不法就労指摘のリスクが少なくとも残ります。

また申請の際、その方のビザを提出するよう求められる可能性もあるでしょう。
(ちなみに、外国人でもそうでなくとも、IDを2つ提出するように言われますので、ビザの無い外国人はパスポート以外のID(英語、顔写真付きのもの)を基本的にお持ちでないため、実務上申請が難しいです)

 

<ネック② ブローカー探し>

ブローカー(乙仲)様の情報も、輸入ライセンス取得にあたり必要な情報でございます。
こちらも、お早めに探されることを推奨いたします。また、ブローカー様に関するどのような情報が必要なのかを事前に確認しておくことも必要です。

 

<ネック③ 倉庫探し>

申請する輸入品目を保管できるような場所を、写真と共にBOCへ提出しなければなりません。
こちらもお早めに場所を決められること、及び、賃貸の契約書を確認することを推奨いたします。

 

ご参考になれば幸いです。


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東京コンサルティングファーム・マニラ拠点
早川 桃代

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