皆さん、こんにちは。
フィリピン・セブの近石です。
今週のブログでは、フィリピンで深刻な問題である、インフラ整備のこれまでの対応と今後の対応に関してご報告させて頂きます。
フィリピンでのインフラ整備はこれまであまり進まず、その為渋滞が頻繁に起こりヒトの輸送やモノの輸送において、時間通りに到着するということはめったにありませんでした。
とはいっても、フィリピン政府もこの事態に、何も対処してこなかったのかと言えばそうではなく、ナンバープレートの末尾によって、車の使用を制限するカラーコーディングと言われる取り組みを行ってきました。
実際に、こちらの取り組みでも成果はあったのでしょうが、まだまだインフラの整備をしていかなければ、ビジネスを円滑に進めるうえでは支障になっているのが現状です。
最近のインフラ整備の動向では、ルソン島に限られますが、日本の三菱商事の働きかけによりスペイン最大手の鉄道車両メーカーであるConstrucciones y Auxiliar de Ferrocarriles, S.A.が日本製の機器類を採用して車両を製造し、マニラのLight Rail Transit(近代型の軽量軌道交通)に車両を提供して、マニラ首都圏の交通渋滞の緩和や大気汚染の緩和に寄与することが期待されています。
また、MEGA MANILA SUBWAY計画として、地下鉄網にも着手致しました。こちらはマニラ大首都圏南北を結ぶ地下鉄網で、完成すれば全長で57.7Kmになり、タイのバンコクメトロ、インドネシアのジャカルタ都市高速鉄道、シンガポールのMRTトムソン・イーストコースト線、ベトナムのホーチミンメトロに続く、東南アジアで5番目に規模が大きい地下鉄網になります。
このように、フィリピンにおいてはこれまでヒトとモノとの輸送を分けて考えてこなかったため、輸送する際の交通渋滞に伴う遅延はつきものだったのですが、ヒトとモノとの輸送を分けて考えることで、輸送する時間を気にせず、常に時間通りに到着するシステムの構築に力を注いでほしいものです。
個人的には、マニラからセブへのフライトも時間通りに発着するよう、今後の動向に期待したいものです。
今週もどうぞよろしくお願い致します。
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フィリピン国 セブ駐在員
近石 侑基
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