フィリピンの通信事業環境の今後の動向

皆さん、こんにちは。

フィリピン・マニラの近石です。

今週のブログでは、フィリピンの通信事業の現状と今後の展開をご説明させて頂きます。

インターネット加入者数は、固定通信網の設備不足を反映して低水準であり、近年では無線ブロードバンドが普及してきております。固定ブロードバンドの市場シェアは、フィリピン長距離電話会社(PLDT)が60%弱、グローブが約40%弱で推移する複占市場となっています。

その他の小規模事業者には、ケーブルテレビ事業者のスカイ・ケーブルやWiMAX事業者のWi-Tribeが含まれております。接続方法の比率はDSLが全体の約40%を占め、ケーブルは5%弱、FTTxは約1%と低水準であるが、WiMAXを始めとした固定無線アクセス(FWA)の比率は50%強と高水準である。

フィリピン政府でも「フィリピンデジタル戦略」の一環として、「公共無料インターネット接続プロジェクト」を2016年からフィリピン全国域で展開されてきている。

このようにフィリピンにおける通信環境の整備を整えてきている段階で、国内通信大手フィリピン長距離電話(PLDT)とグローブの2社は、今後数年間でそれぞれ下記の巨額投資を行い、国内通信サービスの強化をしていく計画を明らかにしました。

・フィリピン長距離電話…今後3年間で1,500億ペソの投資を行い、固定電話と携帯電話通信を世界レベルに発展させる

・グローブ社…今後2年間で約900億ペソの投資を行い、2020年までに200万回線の高速通信を整備

この2社の動きは、フィリピン政府が発表した下記の動きを受けてのものであり、現在の社会の情報価値が高まる状況を受けて、通信事業でフィリピンも世界標準に近づけるよう取り組んでいかなければいけない。

・2018年3月までに2社が独占していた市場に第3の通信事業を参入させる

1利用者としては、いつでもどこでも必要な情報にアクセスできる環境になることを1日でも早く望むばかりである。

今週もどうぞよろしくお願い致します。

弊社では、フィリピン進出から進出後の会計、税務、人事および労務まで

すべて対応しております。

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フィリピン国 マニラ駐在員

近石 侑基

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