こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。
今週のブログはフィリピンのQ&Aについて書かせて頂きます。
Q フィリピンのASEANにおける魅力や優位点とは?
→ASEANにおけるフィリピンの魅力としては、何といっても平均年齢が約23歳という若さのエネルギーかと思います。人口も2014年7月に1億人を突破し、毎年約2%ずつ増え続けている勢いです。人口の大多数が敬虔なカトリックということもあり、日経新聞の記事によると、フィリピンの人口はこのまま2091年まで増え続けるとも言われています。人口減少や高齢化社会に入っている日本を含めた他の先進国に比べると、若さのエネルギーにあふれています。労働人口の多さと高い失業率(2014年6.8%。外務省)、5%前後と低い賃金上昇率が、フィリピンで製造業を行う魅力の一つかと思います。
フィリピン・マニラというと、なんとなく不穏なイメージが浮かぶのが一般的だと思います。しかし、経済の中心地であるマカティや、近年開発が目覚ましいフォートボニファシオ・グローバルシティは先進国と引けを取らない高層ビルが立ち並んでおり、日系のコンビニエンスストアの出店も多く、きれいでおしゃれな街となっています。これにはフィリピンに初めて来た方々は「あれ、ここがフィリピン?思っていたのと随分違うぞ?」と大きなギャップを感じることが多いようです。フィリピンは概して日本人にとってはイメージのよくない国であるがゆえに、精神的な参入障壁があり、多業種にわたりビジネスチャンスがまだ多く存在しており、アグレッシブな方には面白いというのが私の個人的な認識です。
外国企業がフィリピン進出を考える際に忘れてはならないのは、通称PEZA(Philippine Economic Zone Authority、フィリピン経済区庁)のインセンティブです。総売上に占める海外売上が70%以上の企業で、PEZAの指定区域に登記するIT企業、製造業等は4年間の法人税免除(場合によっては延長もあり。それ以降は5%の総所得課税が適用。)、輸入関税の免除、付加価値税の免除、特別な就労ビザ(PEZAビザ)の発行等のインセンティブが与えられます。登録はやや煩雑な面もありますが、フィリピン進出を考えるのであれば、是非一度お問い合わせ下さい。
今週も、どうぞよろしくお願い致します。