こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの清水皐でございます。
今週は、メキシコで内定通知書(Offer letter)を作成する際の記載事項について記載いたします。
質問）
メキシコでの採用活動に関して質問させてください。
先日最終面談を通過したメキシコ人求職者の方へ、内定のご連絡をしたところ、
「書面でJob offerを出して欲しい」と依頼が来ました。
おそらく内定通知書を意味していると思いますが、
これまで弊社で作成をしたことがないため
具体的に記載しなければならない事項があればご教示ください。
また発行は入社日当日ではなく、それ以前にする必要があるのでしょうか。
回答）
メキシコでは、日本以上に契約社会であり、
内定通知ひとつとっても書面上での合意を重視いたします。
これは企業側が候補者の入社意志を最終確認するだけでなく、
候補者が希望している給与や福利厚生が確約されているのかを確認するためであり、
内定通知書を出した後に候補者から交渉を持ち掛けられる例も少なくありません。
今週は、
①内定通知書への記載事項
②内定通知書発行のタイミングについて記載をいたします。
①内定通知書への記載事項
Carta de oferta de trabajo(Job offer letter)、Oferta salarial(Salary offer)など、
スペイン語では様々な呼び名がある内定通知書ですが、
必ずしも定型はなく、この情報を書かなければ無効となるということもございません。
ただし、上記にも記載したように、
求職者が転職する最大の理由の一つである給与や他条件面は
可能な限り詳細に記載いただくことを推奨いたします。
[必要記載事項] ・対象候補者のご氏名
・役職名
・基本給与額
グロス（額面）かネット（手取り）なのかを明記してください。
月給の記載が一般的ですが、年収(CTC)もしくは日給での記載でも問題ございません。
・福利厚生、手当
・入社予定日 [その他記載事項] ・貴社名、住所
貴社からの発行であることを証明するために、
貴社のロゴおよび貴社名、代表者の署名をご記載ください。
・就業、休憩時間
・給料日、支給方法
・必要書類
また入社日までに準備すべき書類(RFC、IMSS番号等)があれば、
最後に記載しておくと良いでしょう。
②内定通知書発行のタイミング
発行期限はございませんが、現在就業中の方の場合、
退職をするまでおよそ２週間～１ヶ月程要することがございますので
入社予定日まで余裕をもって準備ができる期間を設けていただくことを推奨いたします。
今週は以上となります。
ご不明な点がございましたら、どうぞお気兼ねなくお問い合わせください。
株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
清水皐
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