定義と定理

こんにちは、株式会社東京コンサルティングファームの小林です。

 

 

定義と定理

似たような言葉ですが、意味は明らかに異なります。

 

定義:英語で言うとDefinition、普遍的な言葉や概念の意義のこと

定理:英語で言うとTheorem、定義を定めた後に、ある条件によって、ある因果関係が成立するという事実

 

つまり定義があって、初めて定理が成り立つということになります。

同一直線上にない3点と、それらを結んだ3つの線分によってできる多角形を三角形と定義することで、初めて三角形の内角の和が180°であるという定理が導き出されるわけです。

 

定理は証明可能ですが、定義は最初からそう決めますという事なので、証明の対象にはなりません。

 

多くの仕事は、原理原則に当てはめてパターンを作っていくということになります。

どのようなときに、どういう問題が起きるのか?

ある問題に対しては、どういう解決策が有効なのか?

こうした問いに答えを出すということは、仕事の中の定理を見出す、もしくは定理に当てはめて解を求めるということに近いということです。

 

しかし、先ほど述べたようにすべての定理には、定義が明確になっていることが前提です。

 

定義がなければ、導き出すべき定理も存在しえないということになります。

 

物事を考えるときに、この点を見落としてしまうということが多々あります。

自分が定義できていない物事については、そもそも考えることすらできないということです。

無知の知の本質はここにあるのではないでしょうか。

 

思考するというのは、定義を決めるということと、定義から定理を導き出すという2つのケースがあります。

エクセルの表に集計するということを考えたときに、集計する目的や集計する対象データが定義されていなければ、集計することは不可能です。

 

もう少し抽象的なことを考える際にも同じことが言えます。

人生とは何か?死とは何か?経営とは何か?

ここの定義づけがない状態で、人生論や死生観や経営論は語れないということになります。

 

そう考えると、自分の中で定義できていないものを定義していくというのが、成長の第一歩ではないかと思います。

定義の仕方自体にはいろんなやり方があると思います。

本を読むことで学ぶこともあるでしょうし、経験で学ぶこともあると思います。

 

また、抽象的な概念ほど、人によって定義は異なります。

自分がこう思っていたが、他人の考えに触れることで、新たな定義が自分の中でバージョンアップされるということもあるでしょう。

先ほどの、人生とは?死とは?経営とは?といったものに唯一の定義というのは存在しないのかもしれません。

しかし、答えはないから答えを出す必要はないということではありません。

その先の定理に応用するためには定義が不可欠になるからです。

 

考えても答えが出ないものは、実は定義のところで詰まってしまっているのかもしれません。

 

 

以上、お読みいただきありがとうございました。

 


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株式会社東京コンサルティングファーム

小林 祐介

 

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