こんにちは、株式会社東京コンサルティングファームの小林です。
「7つの習慣」（スティーブン・R・コヴィー著）の概念の根幹であるのが、「P/PCバランス」という考え方です。
P：Performance
PC：Performance Capability
7つの習慣は1回は読んだことがある人が多いと思いますので、今更言うまでもないかもしれませんが、Pは成果そのもので、PCはその成果を上げるために必要となる能力を指します。
つまり成果を出すことと、成果を出すための能力を磨くことのバランスを常に考えて私たちは生きていかなければならないということを説いています。
ここで、「バランス」という言葉が使われている意味を考えると、これは私たちが意識をしなければ、このバランスを欠いてしまう生き物であるということを意味します。
Pに偏ってしまうと、今の仕事にのみ目が行ってしまい、変化への対応ができなくなるということです。
逆にPCのみに偏ってしまうと、単なるオタクになって、そこから成果につなげるということができなくなります。
これは個人レベルでも言えることですが、会社・組織にとっても非常に重要なテーマだと思います。
会社であればP＝成果が出なければ潰れてしまいますので、どんな会社でも売上を上げ続けることは必要条件になります。
しかし、PCの部分、つまり将来の成長に備えて、組織能力を高めていくということもまた、会社にとっては至上命題になります。
でも、この足固めの期間というのは、ある意味派手さもなく、じっくりコツコツと仕組みを作っていく無味乾燥な時期でもあるので、つらい期間でもあると思います。
しかし、日本電産の永守さんが、ベンチャー企業には成長過程で踊り場期間が必要だと言っています。
これはがむしゃらに今の仕事に取組むだけでは頭打ちする、今の成長が多少ストップしても次のステージに上がるための助走期間が必要だという意味です。
強い組織というのは、ある意味当たり前のことを皆が当たり前にできるチームだと思います。
①当たり前のこととは何か？
②当たり前にできるには何が必要か？
これらをしっかりと共通認識として持ち、実践していくことで、よりレベルの高い「当たり前」が提供できるようなるのだと思います。
この足固め期間を楽しみながら、自ら学び、教え、大枠を作っていくように取り組みたいですね。
以上、お読みいただきありがとうございます。
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株式会社東京コンサルティングファーム
小林 祐介
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