知っておきたいマレーシアの基礎情報③

こんにちわ
東京コンサルティングファームマレーシア支社の安孫子です。
本日はマレーシアの基礎知識についてお話します。
当たり前に知っている人もいれば知らない人もいるかと思います。
海外ビジネスを知るためには基本中の基本である国や文化の違いを理解しておくことが
とても重要です。
早速基本情報についてみていきましょう!
■ マレーシアの政治体制
政治体制  立憲君主制(議会制民主主義)
元首  アブドゥル・ハリム・ムアザム・シャー第14代国王
政府
首相:ナジブ・ラザク(2009年4月就任、2013年5月再任)
外相:アニファ・アマン(2009年4月就任)
議会  二院制(上院/下院)
上院 70議席、任期3年
(国王任命による議員が44名、州議会の指名による議員が26名)
下院 222議席、任期5年
(小選挙区制による直接選挙)
司法
連邦裁判所、控訴裁判所、高等裁判所の3審制および、下級裁判所。
ただし、イスラム教徒同士に限って取り扱われるイスラム法にのっとったシャリーア法廷もあります。
立憲君主制による議会制民主主義体制をとっており、元首は国王で、各州(一部を除く)のスルタンによる互選で国王が選出されます。議会は国王任命と州議会指名による上院と、国民の直接選挙による下院からなります。
1981年よりマハティール氏が首相へと就任し、日本をはじめ他のアジア諸国の成功に目を向けようとする「ルック・イースト政策」を打ち出し、1988年以降は高い経済成長率を維持しました。
2003年に、2 3年間にわたって続いたマハティール首相が政界を引退したのち、2 0 0 3年より、マハティール政権と同じく統一マレー国民組織(UMNO:United Malays National Organization)のアブドラ政権に移行しました。アブドラ政権下ではイスラム教国という特色を生かし、中東と東南アジアのビジネスハブを目指す「ハラル・ハブ政策」を掲げ、ハラル産業に対する税制優遇などを実施しました。しかし、2 0 0 8年3月の総選挙で、独立以来政権を担ってきたUMNO中心とした与党が大幅に議席を失い、当時副首相であったナジブ氏へと政権が移譲され、ナジブ政権が成立しました。
その後、2013年5月の総選挙で、ナジブ首相が率いる与党連合は現有議席をほぼ維持して、第二次ナジブ政権が発足しました。ナジブ政権は、政治腐敗や民族対立を背景に、「One Malaysia」(1つのマレーシア)をスローガンとして、行政改革プログラム、経済変革プログラム、民族融和の提案などを打ち出しました。しかし、第二次ナジブ政権下で発覚した巨額の不正経理疑惑、2 0 1 5年の扇動法(The Sedition Act)改正による罰則強化、テロ防止法(ThePrevention of Terrorism Act)の可決による行政権の強化によって、支持率は3 0%台に低下しました。
2 0 1 8年5月に行われた総選挙では、野党希望連盟(PH)の構成政党である人民正義党(PKR)と民主行動党(DAP)で1 1 3議席を獲得し、ナジブ政権は敗退して、マハティール氏が1 4年ぶりに首相に返り咲きました。これは1 9 5 7年の独立以来、初めての政権交代です。

 

今週は以上になります。
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