<社員に対してキャリアを見せる>
面談時に社員のキャリアアップについて触れることも効果的です。インド人にとってのキャリアアップの一つは昇格です。しかしながらインド人はどうすれば昇格できるのか具体的に考えていないようです。「会社は数年たったら自分を昇格させるだろう、昇格できなければ転職しよう」と短絡的に考えるインド人社員も少なくありません。本来昇格とは、自分の果たすべき役割以上の成果を残して行われるものです。このような姿勢は社員本人の実力アップにつながり本当の意味のキャリアアップを果たすといえます。これを面談時にインド人社員に理解してもらうことも重要です。
具体的には、職務分掌や等級基準書を用いて、各役職に求められている役割を明示することが第一ステップとなります。与えられた役割を果たさせ、次の役職の役割を遂行することが自分たちに求められているということを理解してもらいます。併せて、いつまでに昇格基準に達することを期待するというタイムラインを意識してもらい、昇格基準を達成できるように社員を動機づけすることも必要です。