こんにちは、中国・上海の田中勇です。本日も中国Q&Aについてお話します。
Q1、中国の税務監査は、定期的に行われるのですか。
A1、いいえ。不定期で行われます。中国の税務局は、中国にあるすべての会社の財務状況を把握しており、分析的手続きを行った上で、不適切な税務処理をしている可能性の高い企業に対し、税務監査を実施します。例えば、売上と入金の変動が一致しておらず、かつ他の要因が見当たらない場合、税務調査が入る確率が高くなります。傾向としては、企業設立当初は税務調査が入ることはめったにありません。利益や売上高が大きく、かつ長期間中国で事業を行っている場合に、税務調査が入る確率が高くなります。また、会社清算に、必ずと言ってよいほど税務監査が入りますが、企業清算時の清算監査(中国会計士による監査。必須。)を税務局指定の監査人にしてもらうと、税務監査が比較的厳しく行われない傾向があります。
以上です。