皆様こんにちは、カンボジア駐在員の西山です。
今回は「上組・シハヌークビル港湾公社への資本強化」についてお話しします。
株式会社上組(上組)は2017年5月にカンボジア王国シハヌークビル港湾公社(PAS)の議決権付の発行済株式総数の約2%を取得しており、PASへの資本強化を図るべく、2019年05月24日に議決権付発行済株式総数の約11%を独立行政法人国際協力機構(JICA)から取得し、取得合計株式総数が約13%となりました。
2017年06月にSPAがカンボジア証券取引所に上場した際に25%が売り出され、JICAは新規公開株式のうち戦略投資家への割当分として13.5%を取得し、2018年08月に施行された「海外社会資本事業への我が国事業者の参入の促進に関する法律」に基づき、同年12月に阪神国際港湾株式会社に議決権付発行済株式総数の2.5%を譲渡していました。今回の株式譲渡はJICAとの相対取引によるもので、JICAは全保有株式を上組に譲渡し、完全に退出しました。
シハヌークビル港はカンボジアで唯一外洋に面した大水深港であり、港湾に隣接したシハヌークビル港経済特区も整備されています。PASは円借款で整備されたシハヌークビル港を運営しており、貨物船は10,000重量トン級、タンカーは15,000重量トン級の船舶の入港が可能で、年間コンテナ取扱数は2013年の約28.5万TEUから2018年には約54.3万TEUに増加、平均増加率も10%を超えており、今後のコンテナ需要の増加に対応できるよう新たにコンテナ・ターミナルを建設する予定もある等、高い成長率が見込まれています。
今週は以上になります。
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株式会社東京コンサルティングファーム カンボジア拠点
西山 翔太郎
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