皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
さて、今回のテーマは「貢献に焦点を合わせる」です。
組織の成果に貢献に焦点を合わせるということは、自分の立場で何ができるかを考え、行動に移すことです。それぞれの場面で、それぞれの立場で、それぞれの目的に対して、どのような貢献ができるかを常に考えることで、貢献を現実のものとするために行動するようになります。
つまり、貢献に焦点を合わせるということは、貢献すること、組織の成果に対してどの様な貢献ができるかを第一に考えることです。
貢献について考えることが、自らが、貢献を行うという行動を起こす出発点となります。
貢献を意識して行動することと、ただ単に与えられたことを職務として行動することでは、その結果は、当然のことながら大きく異なります。
そして、働く人それぞれが「自分はどのような貢献を行うべきか」を考えることが、視点を高い水準に向けることとなります。貢献を実現のものとするために、「いかなる自己開発が必要か」、また、「自分のいかなる強みを仕事に活かすか」を考えることが、自らを成長させることとなります。
ドラッカーは、以下のようにその著書で述べています。
『働く人が貢献に焦点を合わせるということは人材を育成するということである。人は課された要求水準に適応する。貢献に焦点を合わせる者はともに働くすべての人の視点と水準を高める。貢献に焦点を合わせるということは、責任をもって成果をあげるということである。貢献に焦点を合わせることなくしては、やがて自らをごまかし、組織を壊し、ともに働く人たちを欺くことになる。・・・(中略)・・・貢献に焦点を合わせるならば、部下、同僚、上司を問わず、他の人の自己開発を触発することにもなる。人的な基準ではなく、仕事のニーズに根ざした基準を設定することになる。すなわち卓越性の要求である。 強い意欲、野心的な目標、大きな影響力のある仕事の追求である。』
澤柳 匠