「資産購入の仕訳」
皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は資産購入の仕訳についてご説明させていただければと思います。
例題5 設備を当座預金1,000$で購入した。
Dr Eqipment 1,000 Cr Current account 1,000
機械 当座預金
例題6 コピー機現金800$で購入した。なお経理規定では1,000$以上の複数会計年度にわたって使用が見込まれるものを資産として認識する旨が規定されている。
Dr Office supplies expence 800 Cr Cash 800
消耗品費 現金
複数会計年度用いると見込まれる会社の財産は購入時に「資産」として認識し、減価償却によって各会計年度に費用を配分します。しかし、すべての財産を費用配分するのは事務処理が煩雑になることから、重要性の原則にのっとり、金額的基準を設定する場合もあり得ます。たとえば1,000$以上を資産認識する旨が規定されていれば、その金額以下の財産の取得があって、複数会計年度使用が見込まれたとしても、一括費用計上されることになります。
今週は以上です。
■カンボジア企業経営への心得
皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
2015年最後のブログとなりました。
今年も皆様には大変お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。
さて、今回は「廃止しても困らないもの」についてお話しします。
カンボジアでは多くの企業が12月決算ということで、来季の予算作成や今年の決算対応
に忙しくされています。この時期、私からは各お客様に以下の質問させて頂いています。
「廃止しても困らない仕事はありませんか」
会社には不要なものがどんどん溜まっていきます。無駄なモノが溜まる無駄に注意しなければなりません。無駄な脂肪を取り除き、生活習慣病を防ぐために筋肉質な企業体質を維持させていくのが経営者の役割です。
しかし、企業として無駄と認識しているモノは意外にも少なく、「そんなものはありません」という回答が多いのです。
一方でドラッカーは、廃止しても困らないものが如何に多いかは驚くほどであると指摘しています。さらにドラッカーは、無駄の削減についてこのように述べています。
『このようなコスト削減に着手するに当たっては、通常、「いかにしてこの仕事を効率的にできるか」を問うが、これは間違った問である。正しい問いは、「この仕事をやめたならば屋根が落ちるか」でなければならない。答えが「落ちはしないだろう」であれば、その仕事を廃止すればよい。』
仕事の整理は定期的に行う必要があります。
ジャックウェルチは、「6ヶ月早ければよかったということはあっても6ヶ月遅ければよかったということはまずない」と言います。先延ばしにするのではなく、今年の仕事の整理は今年のうちに済ませてしまいましょう。そして、来年を更なる飛躍の年にしていきましょう。