デリバティブ

会計

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週はデリバティブについてご説明させていただきたいと思います。

 

IFRS9では、デリバティブとは以下の3つの性質を備えるものとして定義されています。

 

(a)  基礎数値の変動に応じて価値が変動する

(b)  当初純投資が不要である、もしくはほとんど必要としない

(c)   将来に決済される

 

(a)  の条件の中の基礎数値には以下のようなものを挙げることができます。金利、コモディティー価格、外国為替相場、指数等

 

全てのデリバティブは当初公正価値で測定され、その後も公正価値で測定される。デリバティブがヘッジ手段とならない場合(次週ヘッジに関してはご説明します)、公正価値の変動分はすべて当期の損益として計上されます。

 

代表的なデリバティブは以下のようなものが挙げられます。

 

● オプション

将来の特定の日・期間において、特定のレート又は価格で取引する権利(オプション)を売買する取引。

コールオプション・・買う権利を与えるオプション

プットオプション・・売る権利を与えるオプション

 

● 先渡契約

将来の特定の日に特定の価格で特定の資産を購入・売却する二者間の契約。

 

● 先物契約

将来の特定の日に特定の価格で特定の資産を購入・売却する取引所での契約。

 

● Swap(スワップ)

二つのキャッシュフローを交換する取引。金利スワップや通貨スワップなどの

形態がある。

 

                                                                                                                                         

今週は以上です。

 

会計処理で不明点等ございましたら kumagai.keisuke@tokyoconsultinggroup.com

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