皆様こんにちは、カンボジア駐在員の西山です。
今回は「カンボジア・カムコントロール撤廃」についてお話しします。
カンボジア商業省管轄の、関税とは別に必要となる輸出手続きで、カンボジア独特の制度であるカムコントロールは、輸出入される全貨物を対象として検査を行っており、税関と実質二重チェックとなっており。カムコントロールによる検査適用の根拠が不明確、コストが高く、時間がかかるなど、貿易の障壁となっていました。
そのカムコントロールに関して、フン・セン首相は1月11日、貿易円滑化の一環として撤廃することを示唆し、同月28日に国境や経済特区などの各チェックポイントから撤廃することを正式に通達しました。
通関における輸出入検査業務の唯一の機関は経済財務省の関税消費税総局として、リスク管理上特別な検査などが発生した場合には、当局が専門の検査機関の協力を得るとしています。撤廃は2019年2月1日からで、カムコントロール検査業務がなくなり、費用の削減、通関の手続きの高速化が期待されます。
また、経済財務省は1月29日、貿易の円滑化を促進し、カンボジアの産業、特に縫製業の競争力強化のため、輸出入業者のコスト低減を目的として、コンテナに積載された輸出入品のスキャニング費用を低減することが通達されました。具体的な費用は、40フィート以上のコンテナでは12.8万リエル(約32USドル、1リエル=4000USドル)から6.4万リエルに、40フィート未満のコンテナでは、8万リエルから4万リエルへと、それぞれ半額になります。この通達の適用は2019年4月1日からとなっています。
株式会社東京コンサルティングファーム カンボジア拠点
西山 翔太郎
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