皆様こんにちは、カンボジア駐在員の澤柳です。
さて、今回は「成果をあげるための習慣」についてお話しします。
私は大学生の頃、コントラバスを弾いていましたが、大学1年生でオーケストラに入りたての時、オーケストラの先生にこういわれました。
「残念ながら君はモーツァルトをモーツァルトのように弾けるようにはなりません。でも音階はモーツァルトと同じに弾かなければなりません」
音楽の才能というものは生まれつき神様が与えてくれるものであり、モーツァルトのように楽器を演奏することができる奏者など滅多にいません。しかし、楽器をモーツァルトのように弾けることはオーケストラでは全く求められておらず、むしろそのような個性を殺し、オーケストラとしての素晴らしい演奏を求められるのです。
音階というものは楽器を弾くための基礎であり、そして全てでもあります。音階を正しく弾くというと一見簡単なように見えますが、しかし、決して疎かにはできない練習になるのです。
また、偉大な楽器奏者たちでさえ、練習を重ねなかったならば、あのように弾けるようにはならなかったということも言えます。
いかなる分野においても、普通の人であれば実践的な能力は身につけられます。それは、日本人、カンボジア人と言った国籍をも超越します。
卓越はできないかもしれません。卓越するには特別の才能が必要になります。
しかし、成果をあげるには人並みの能力があれば十分なのです。そして、それを我々マネジメントがカンボジア人に教えなければなりません。
澤柳 匠