固定資産の交換による取得

会計

皆様、こんにちは。カンボジア駐在員の公認会計士の熊谷です。今週は固定資産の交換による取得についてご説明させていただければと思います。

固定資産の交換の考え方は2通りあります。
①取得資産を譲渡資産の公正価値で測定する。
②取得資産を譲渡資産の帳簿価額で測定する。

①の場合は、売却損益が計上されることになります。つまり投資の成果を一旦財務諸表に反映することになります。②の場合は、売却損益が計上されません。つまり固定資産の形は変われども、投資が継続して行われていると考えます。

IFRSでは②の要件を次のように説明しています。
交換取引が経済的実質を欠いている。
取得資産、譲渡資産どちらの公平価値も信頼性を持って測定することができない。

は消極的な理由であるため、②を採用する主な理由はといえるでしょう。
経済的実質というのは価値の変化を指すと考えられます。つまり価値の新たな流入がなく、等価交換しただけのものは、②で処理すべきなのです。

 

 

関連記事

ページ上部へ戻る