ベトナムにおけるテト賞与について

労務

皆さま、こんにちは。

東京コンサルティングファーム・ハノイ拠点の石川愛美です。

 

今回は、テトにおける賞与についてお届けします。

 

1月はベトナムにおいて大型連休であるテト(旧正月)があります。

約1週間ほどの間、地元に帰省したり他国に旅行したりする人が多いようです。

 

ハノイ市労働傷病兵社会局が2020年テト(旧正月)賞与に関して、市内の企業6183社をまとめた報告を発表しました。

 

詳細は以下になります。

 

<テト>

◇外資系企業:

平均495万VND(約2万3900円)、最高3億2500万VND(約157万円)、最低75万VND(約3620円)

◇地場民間企業:

平均440万VND(約2万1300円)、最高4億2000万VND(約203万円)、最低68万VND(約3290円)

◇政府全額出資企業:

平均400万VND(約1万9300円)、最高4500万VND(約21万7000円)、最低85万VND(約4110円)

◇政府一部出資企業:

平均410万VND(約1万9800円)、最高3200万VND(約15万5000円)、最低70万VND(約3380円)

 

ベトナムでは、以前、賞与は給与の一か月分以上を支払う義務がありましたが労働者、労働組合と合意したうえで支払いの有無及び金額を決定することになっています。

 

これまで給与の一か月分以上の賞与を支払うことが義務付けられていた名残もあり、最低1カ月の賞与が慣例として残っています。

 

賞与の支払い回数は通常年1回ですが、支払う時期は、テト正月前後、または最初の雇用契約から、毎年1年後など会社によって異なります。

 

テト明けにベトナム人による転職希望、人材流動が増加する傾向がございます。

3人に1人は転職を望んでいるとも言われています。

 

ベトナム人にとっては新暦正月やテトにおける賞与の支給が、テト後の働くモチベーションを高め、転職を防ぐ要因の一つになっているのかもしれません。

 

ただし、頑張った人が頑張った分だけ賞与をもらえるという仕組みづくりも必要になっていきます。

 

人事・労務に関して、また組織開発・人のマネジメントに関して

何かご不明な点、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせください。

 

よろしくお願いいたします。

 

東京コンサルティングファーム ハノイ拠点
石川愛美

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