ベトナムに進出するスキームとして、M&Aがポピュラーになりつつあります。8月30日のVietnam Newsという新聞によると、2008年には、92件、11億ドルであったM&Aが、2012年には、308件、58億ドルに急拡大しています。国別にみた場合、日本企業からのM&Aは、件数、金額とともに最大となっております。2012年、最大の案件が三菱東京UFJ銀行によるVietinbankへの出資となり、7.4億円ほどとなっています。次いで、住友生命によるBao Vietという保険会社への出資が3.4億ドルとなっております。
ベトナムの既存企業を買うことによって、その会社が所有するノウハウ、人材、人脈、販売網、情報を取得することで、企業は、それらをゼロから構築した場合と比べ、時間を大幅に節約することができます。
ベトナムでのM&Aは、法規制が未整備ということもあり不透明なところもありますが、M
&Aの増加に伴い法整備も充実し、今後はさらにM&Aでの進出が加速することが予想されます。