コロナウイルスの影響で、自宅勤務推奨期間も延長されましたね。
ところで、今ベトナムを含め世界各国の経済はコロナウイルスの影響で縮小し、多くの会社が経営、特に資金繰りに困っているとの話が出始めています。
なぜ、今、資金繰りに困ってしまったでしょうか?
コロナウイルスが流行して、経済の流れが止まってしまっているからでしょうか?
確かに、ここが今回の大きな原因になってしまった可能性はありますが、その前に、経済はめまぐるしく変化する中、普段から、他に稼ぐ方法(販売戦略、マーケティング、商品開発、品質管理などなど)を考えていたか?なども大事であると思います。
しかし、それよりももっと前に、「キャッシュの存在を意識した経営ができていたか?」が一番考えておくべきものなのではないかと考えます。
なぜなら、キャッシュがないと従業員のお金も払えず、もし大事な従業員がいなくなったら、社長の本業であるビジネスに集中できなくなるからです。
そして、なによりも、資金はいつかなくなり、やがて会社を維持できなくなるリスクも抱えることになるからです。
キャッシュは大事だと理解している人は多いかと思いますが、実際にあえてキャッシュを意識してみるというのもキャッシュの重要性を再認識するうえで有効かもしれません。
今回は資金繰りを考えるときの方法としてサンプルをご紹介して終わります。
- 現在のキャッシュで何カ月もつか?を見てみる
- キャッシュフローを見てみてみて、実際の会社の余力を見てみる
- 資金繰り表見てみる
まず一つ目に、今回の新型コロナウイルスの影響下では、仮に、事業が完全ストップしても、会社の維持コストや従業員への給料などの支払いは引き続きつづくというケースがほとんどだと思います。
例えばキャッシュが500万あったとして、一カ月コンスタントにかかる費用が125万円だとすると4カ月会社が持つことになります。
二つ目に、EBITDA※を計算して、あと何カ月会社が持つか?見てみる方法です。
※税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益(税引後当期利益+法人税+支払利息+減価償却費、経常利益+支払利息+減価償却費、営業利益+減価償却費の計算方法があります。
国ごとに異なる金利水準や税制の違いを排除出来るというメリットを持った指標でもあります。)
例えば、EBITDAが営業利益(250万円)と減価償却費(50万円)で考えた時には、キャッシュは300万円増えたということですね。
EBITDA300万円+現金預金900万円という計算になるかと思います。
逆にこれがマイナス(△300万円)だったらどうなるのか?マイナスだと、現金預金が900万円だった時、あと3カ月もつかどうかという計算にもなるかと思います。
最後ですが、資金繰りの表を作成してみて、キャッシュを意識してみる方法もありますね。
弊社でも財務分析や資金繰り作成のお手伝いが可能ですので、ご興味ありましたらお声掛けください。
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東京コンサルティングファーム
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花嶋 拓哉
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