ベトナムの「13か月目の給料」とは?テト賞与との違いと税務処理まで徹底解説

労務

皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループベトナム拠点の清水信太です。

いつもブログをお読みいただきありがとうございます。

さて、今回は「ベトナムの「13か月目の給料」とは?テト賞与との違いと税務処理まで徹底解説」についてお話していこうと思います。

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目次

ベトナムの「13か月目の給料」とは?テト賞与との違いと税務処理まで徹底解説

 ベトナムでビジネスを展開する際、現地の労働慣習や給与体系に関する理解は非常に重要です。特に「13か月目の給料」という言葉を耳にすることが多いでしょうが、この制度について正確に理解している方は少ないかもしれません。本記事では、「13か月目の給料」とは何か、テト賞与との違い、そしてその税務処理について詳しく解説します。

1.「13か月目の給料」とは?

 「13か月目の給料」とは、ベトナムの企業が従業員に対して、通常の12か月分の給与とは別に、追加で支給する1か月分の給与を指します。この追加給与は、特にテト(旧正月)前に支払われることが多く、従業員にとっては年末のボーナス的な意味合いを持っています。ただし、ベトナムの労働法には「13か月目の給料」に関する明確な規定はありません。

つまり、法律上この支払いが義務付けられているわけではなく、企業ごとの慣習や内部規定によって実施されるものです。

2.テト賞与との違い

 「13か月目の給料」はよくテト賞与と混同されますが、厳密には異なるものです。テト賞与は、名前の通りテト(旧正月)に向けて支払われる特別なボーナスであり、企業によって支給額や条件が異なります。一方、「13か月目の給料」はあくまで通常給与とは別に支払われるものであり、必ずしも成果や業績に基づくものではありません。

 ただし、多くの企業がテト前に「13か月目の給料」を支給するため、その結果として「13か月目の給料=テト賞与」という認識が広まっていることも事実です。このため、求人広告などで「テト賞与有り」と記載されている場合でも、それが実際には「13か月目の給料」を指しているケースもあります。

3.支払い義務と契約上の扱い

 ベトナムでは、「13か月目の給料」は法律上義務付けられているわけではありません。しかし、多くの企業が労働契約や就業規則でこの支払いを明記しており、その場合は企業側に支払い義務が生じます。したがって、新規採用時や契約更新時には、この点について従業員と明確な合意を得ておくことが重要です。

4.税務処理と社会保険への影響

 「13か月目の給料」やテト賞与は、通常の給与と同様に所得税や社会保険料の対象となります。ベトナムでは累進課税制度が採用されており、高額なボーナスを受け取る場合、その分所得税率も上昇します。また、この追加給与は社会保険料計算にも含まれるため、企業側としても適切な計算と納付手続きが求められます。

5.まとめ:越境リモートワーク成功への鍵

 ベトナムで事業を展開する際、「13か月目の給料」やテト賞与といった現地特有の慣習を理解し、それに基づいた契約内容や給与体系を整えることは非常に重要です。特に、新たな従業員を採用する際には、この追加給与について明確に説明し、不必要な誤解を避けることが大切です。また、税務処理や社会保険への影響も考慮しながら適切な対応を行うことで、従業員との信頼関係を築きつつ、法令遵守を徹底できます。

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 今回は「ベトナムの「13か月目の給料」」について解説しました。

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※本記事は、ベトナムに関する一般的な情報提供のみを目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。

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清水 信太


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