こんにちは、ベトナムのハノイ駐在員の浅野です。
今回のブログは、前回に引き続き、ベトナムにおける会計・税務の特徴の一つであるレッドインボイスについてご紹介します。
企業が物品等を販売、または、サービスを提供し、その対価を受け取る場合には、必ずレッドインボイスを発行しなければなりません。その名前の通り、赤を基調としてデザインされています。記載される情報としては、企業の社名、登記住所、税金番号などです。
以前は、レッドインボイスは、税務署から購入するといった形で入手していましたが、現在は、税務署から指定された印刷会社に依頼をして、印刷をしてもらうという方法で入手します。
印刷が完了した後、税務署に作成したレッドインボイスのサンプルなどと一緒に申請書類を提出します。提出から5営業日経過後から、使用することができます。
レッドインボイスを発行する際に記載する内容としては、発行先の企業(物品等、または、サービスを提供する相手)の社名、代表者名、登記住所、税金番号などとなっています。そして、取引内容、料金、付加価値税額、それらの合計金額を記載します。
注意点としては、必ずベトナム語で記載します。なおベトナムでは、すべての公式書類は、ベトナム語で記載しなければなりません。また、当然ですが、取引内容は、投資許可書に沿ったものでなければなりません。
現地の弁護士の話によると、レッドインボイスは、不正な業者によって売買が行われているそうですので、しっかりと管理し、紛失することがないように注意しなければなりません。