ベトナム拠点の花嶋です。
今月はベトナムの産業構造シリーズでお送りします。
我が国日本の人口の減少を背景に、多くの日本企業は事業拡大の目的で、海外展開が重
要な課題となっています。現在、ASEAN諸国の人口約6億5000万人、GDPは約310兆円越
えという巨大市場に成長していて、今後の成長も期待されています。海外の展開先におい
ては、これらベトナムも含むASEAN地域は最も有望視する地域の1つとなっており、特に
ベトナムが注目されています。そんなベトナムの産業構造についてご紹介していきます。
今回のテーマは「ベトナムの産業構造について~概要編~」です。
では、さっそく見ていきます。
日本の外務省によれば、
ベトナムの産業別GDPの構成比率をみると、
■農林水産業:約14.85%
■鉱工業・建設業:33.72%
■サービス業:41.63%
となっています。(2021年現在)
ところで、投資法の改正を通してICT業界の進出を推奨しているように、ベトナム政府は、現在、2030年までの第4次産業革命(インダストリー4.0)に関する国家戦略を公表しており、特にデジタル経済の比率を高めていくことを目標としています。
2000年のICT産業の貢献は、ベトナムのGDPの約0.5%に過ぎず、売上高は3億ドルで、ベトナムの総従業員数の約0.11%にすぎませんでした。ICT産業は、農業、石油・ガス、貿易、建設などの他の産業よりも劣る、小さな経済部門と見なされていました。
しかし、20年後、ベトナムのICT業界は大きな飛躍を遂げています。
それを表す指標として例えば下記のようなものがあります。
■2019年の収益は1,200億米ドルで、2000年の400倍であり、19年間の平均成長率は37%/年に相当
■従業員数は1,030,000人で、2000年の20倍であり、ベトナムの総従業員数の1.88%を占めている
■労働生産性は全国平均の労働生産性の7.6倍となっている
■ベトナムのGDPに14.3%貢献し、2000年の28倍(GDPの0.5%)輸出額は892億米ドルで、ベトナムの輸出の33.7%を占める
■年間1人の従業員の輸出額は全国平均の18倍
2000年において、ベトナムではICT業界は小さな産業でありましたが、20年後の現在、ベトナムで最大の経済部門になり、最高の成長率、最高の労働生産性、最大の輸出額を達成しています。
今後もベトナムは、2030年までに、AIをベトナムの主要テクノロジーとし、この分野でアセアン地域の上位4位以内、あるいは世界上位50位以内入りを目指しています。
弊社では、ベトナムへ投資やベトナムでの事業をご検討されている企業様に対して、ベトナムに関するビジネス情報や拠点設立、設立後の会計税務、人事労務に関する顧問サービスのご提供が可能です。お気軽にお問い合わせください。
Tokyo Consulting Co.,Ltd. Vietnam.
花嶋(Hanashima)
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花嶋 拓哉
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