
皆さん、こんにちは!
東京コンサルティンググループベトナム拠点の小瀬悠也です!
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
さて、今回は「ベトナムでの経費精算」についてお話していこうと思います。
はじめに
ベトナムに進出している日系企業において、経費精算は日常的に発生する業務である。しかし、日本と比較してベトナムでは証憑や形式要件が重視される傾向があり、日本と同様の感覚で処理を行うと税務上問題となる可能性がある。本稿では、2026年時点の制度に基づき、経費精算における基本要件と日本との違い、実務上のポイントについて整理する。
1.経費として認められるための基本要件
ベトナムにおいて経費(損金)として認められるためには、法人税制度上、一定の条件を満たす必要がある。主なポイントは以下の通りである。
・事業活動に関連する支出であること
・適法なインボイス(電子インボイス)を有していること
・支払方法および証憑が制度に沿っていること
2.電子インボイス制度
ベトナムでは電子インボイス(e-invoice)の使用が原則義務付けられている。これは税務管理法および政令第123号に基づき導入され、2022年以降全面的に適用されている。
電子インボイスには以下の情報が必要とされる。これらの情報に不備がある場合、VAT控除や損金算入に影響する可能性がある。
・売手および買手の名称、住所、税コード
・インボイス番号および発行日
・取引内容(品目、数量、単価、金額、税額)
・電子署名
3.日本との主な違い
日本と比較した場合、ベトナムの実務上の特徴は以下の通りである。
(1)証憑要件の厳格さ
日本と比べ、証憑の形式や整合性がより重視される傾向がある。証憑に不備がある場合、税務上の取扱いに影響する可能性がある。
(2)電子インボイスの必須性
日本では紙の領収書も広く利用されているが、ベトナムでは電子インボイスが原則であり、適切な形式のインボイスが重要となる。
(3)支払方法に関する要件
500万VND以上では、銀行送金などの非現金決済が求められる。特に高額取引では、現金支払では税務上の取扱いに制約が生じる可能性がある。
(4)証憑間の整合性
契約書、インボイス、支払証憑の内容が整合していることが重要とされる。
4.よくある否認リスクと実務上の対応
実務上、以下のようなケースは税務上のリスクとなる可能性がある。
・インボイスの税コードや名称の誤り
・適切な電子インボイスの未取得
・支払証憑の未保存
・契約書の未整備
・業務関連性の説明が不十分
これらに対応するためには、以下のような体制整備が有効である。
・インボイス受領時の内容確認
・経費精算フローの明確化
・証憑(契約書・送金記録)の一元管理
まとめ
ベトナムにおける経費精算では、支出の実態に加えて、証憑や手続の適正性が重要な判断要素となる。制度上の要件を踏まえた上で、適切な証憑管理と内部体制の整備を行うことが、税務リスクの低減につながると考えられる。
この記事に対するご質問・その他ベトナムに関する情報へのご質問等がございましたら
お気軽にお問い合わせください。
※画像クリックでお問い合わせページへ移動します
【PR】海外最新ビジネス情報サイト「Wiki Investment」
※画像クリックでWiki Investmentページへ移動します
進出予定の国、進出している国の情報収集に時間かかりませんか?
進出してビジネスを成功させるためには、
その国の知識や実情を理解しておくことが必須となってきます。
しかし、情報が溢れかえっている社会では
どれが本当に信頼できる情報なのか?が重要になります。
そんな「信頼できる情報」をまとめたサイトがあれば、どれだけ楽に情報収集ができるだろう…
その思いから作成したサイトが「Wiki Investment」です!!
弊社東京コンサルティンググループは海外20カ国超に拠点を有しており、
その現地駐在員が最新情報を「Wiki Investment」にまとめています。
【Wiki Investmentで何ができる?】
・現地駐在員が毎週ホットな情報を更新するNews update
・現地に滞在する方からご質問頂く、
より実務に沿った内容が記載されているQ&A集
・当社が出版している海外実務本をデータベース化したTCG書籍
などの新機能も追加しました!
経営者・幹部層の方におススメしたい【全ての経営者へ贈るTCGブログ】
※画像クリックで「TCGブログ」ページへ移動します
会社経営や部下のマネジメントをしていると、様々なお悩みって出てきませんか?
・どうしたら、会社は良くなっていくんだろう・・・
・部下が育ってくれるにはどうしたらいいんだろう・・・
そういったお悩みをもつ経営層の皆様におススメしているブログがございます。
コンサルティングファームとして、これまで多くの企業様と関わり、
課題を解決してきたコンサルタント達による
経営課題や悩みについて解説したブログを無料公開しております。
もっと会社を良くしたい!、マネジメントについて学びたい!
そうお考えの皆様におススメのコンテンツとなりますので、ぜひご覧ください!
東京コンサルティングファーム
小瀬 悠也
※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。
該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。












