こんにちは。
東京コンサルティンググループトルコ支社の吉田瞬です。
先週は2019年の失業率データと今後の展望に関してお伝え致しました。
今回のブログでは、トルコの労働力人口と労働市場の展望についてお話致します。
トルコ統計局の発表によると2019年12月時点における労働年齢人口(15〜64歳)に占める労働力人口は約3,120万、そのうち就労人口は約2,680万人となっています。
トルコ労働市場の魅力としては、総人口に占める若年人口の割合が高く、今後も長期に渡って安定的な労働力供給が可能である点や、勤勉・真面目な国民性が挙げられています。
一方で、先週お話した失業率の高さ(特に15〜24歳の若年層)が深刻な問題となっています。
加えて、今年に入り猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID-19)による国内経済への打撃は、製造業や観光業を中心に雇用市場にも大きな影響を与えています。
トルコ政府は既に、減税や年金の増額といった約1兆6000億円にも上る経済政策を発表していますが、労働者を抱える企業(雇用者側)の売上・利益が確保できない限りは雇用市場の改善も見込めません。
今後、経済政策に含まれている銀行への債務返済期間の延期や輸出事業者への資金援助等が、実際の経済対策効果として数字に現れてくることが大いに期待されます。
今週は以上となります。
トルコへの進出、トルコにおけるビジネスの展開に関して無料相談も行っておりますので、上記内容以外にもご不明点などございましたら、是非お気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
参考資料
- Turkish Statistical Institute ‘Statistics by Theme’
- 日本経済新聞
「トルコ、新型コロナ対策で1兆6000億円 減税や年金増」
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東京コンサルティングファーム・トルコ拠点
吉田瞬
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