最近の動向 赴任時の手続き

みなさん、こんにちは、トルコ駐在員の田中隆道です。

トルコでは近年日系企業の進出増加がみられ、外務省の統計調査では93社の日系企業が既に進出したとあります。また、2013年度以降に新規に進出及び、進出規模の拡大をした企業は30社を超えると言われており、個人的にはアセアン諸国のようなトルコブームも近々来るのではないかと胸を膨らませています。

また、日系企業数だけでなく、進出数に応じて日本飲食店も数年前と比べ数店舗増え、駐在員や在留邦人にとって過ごしやすい環境となりつつあります。トルコにおける在留邦人数は外務省の同調査において前年度と比べ約7%数値を上げ、1,725人と推定されています。また、在留邦人数の国別順位において、トルコはチェコや最近進出が増えているカンボジアよりも多く、世界35位となっています。

私が赴任した2012年にご挨拶させて頂いた駐在員の方々も少しずつ変わり、新たに長期出張や赴任された方など、既に100人を優に超えるかと思います。今後もトルコへの投資と通じて日本人の増加が期待できるのではないでしょうか。

さて、今週はトルコへ赴任が決まった方なら誰しもに関係がある、赴任時における手続きについて簡単に項目を挙げていきたいと思います。

【訪土前】
□就労ビザの取得*:書類提出後2週間~1ヶ月(混雑状況により変動)
□日本の社会保険の確認:給与設計や年金を考慮し確認
□住民票の確認:赴任期間や抜くタイミングの確認
□社宅の確保:賃貸名義が個人又は会社により、契約方法及び税金納付が多少異なる

* 労働許可証取得方法は2通りあり、日本で取得してから訪土する方法と訪土してからトルコで取得する方法とがあります。
上記の各種手続きに関しては訪土後においても取得・手続きを行うことが可能です。ただし、日本での手続きなど本人が届け出を行う必要がある場合があるため、事前に確認しておくことをお勧めいたします。

【訪土後】
□滞在許可証の登録*:労働許可証をトルコで取得するか、日本で取得するかにより異なる
□税務番号の取得:税務署にて1日で取得可能
□銀行口座の開設:書類提出後、支店の場合では本社への確認作業が必要となることがあるため、2,3日期間を要すことがある
□オンラインバンクの登録:携帯番号のみで銀行口座開設の際に登録
□トルコの社会保険の登録:労働許可証取得後、就業開始前に登録
□日本国大使館へ在留届の提出:デモなどがあった際、危険地域などの連絡をもらうことが出来、定期的な安全確認もあるため推奨
□在外選挙人証の登録
□日本人会への登録:登録の際に企業、個人共に会員費が必要
□給与計算及び、税金の納付の確認:各企業又は、会計事務所が対応
□携帯電話、イスタンブールカードの購入

次回は上記手続きの詳細について記載していきます。

弊社では、赴任・帰任時のご相談や会計・税務部門での対応相談を初回無料にて行っております。少しでも気になる方は、下記までお気軽にお問合せくださいませ。

 本ブログの筆者となりますトルコ駐在員 田中隆道が日本に帰国し、下記にある平成26年12月22日(木)当社主催のトルコセミナーの講師としてトルコ事業実務について解説致します。

 トルコビジネスをお考えの企業様および既にトルコにて事業を行っている企業様にとって有益な情報を提供致します。

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主なセミナーアジェンダは以下のとおりです。

 1.投資環境
(1)トルコの基礎知識と情勢
(2)投資環境(日系企業の進出状況)
(3)投資規制とインセンティブ
(4)会社形態別の会社法と設立のポイント

 2.会計・税務 
(1)会計制度の概要
(2)進出に関わる税務規定
(3)税制の概要と主要税目の解説

 3.人事労務 
(1)労働環境(労働人口、給与水準)
(2)従業員雇用に伴う労働法
(3)労働ビザ、社会保険の概要
(4)駐在員の赴任に関わる諸手続

皆様のセミナー参加を心よりお待ちしております。

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