トルコ M&Aについて

みなさん、こんにちは、トルコ駐在員の田中です。

 

2014年11月、弊社のTCG出版より、『トルコ・ドバイ・アブダビの投資・M&A・会社法・会計税務・労務 (海外直接投資の実務シリーズ)』がようやく出版され、本書でもM&Aに関して取り上げられていますが、トルコにおけるM&A取引件数はまだ多くはありません。

 

The⦆Institute of Mergers, Acquisitions and⦆Alliances(IMAA)のデータによれば、トルコでの2013年の総M&A件数は約350件となっており、公表されている先進国の総M&A件数(アメリカで約1万件、イギリスで約3,000件、日本で約1,800件)と比較すると、かなり少ないといえます。

 

しかし、その一方でトルコに興味を持っている日系企業は多く、先駆者としてパナソニックによる配線デバイスメーカー Viko の株式90パーセント買収や、味の素による食品会社の Kernal Kukrer の株式50パーセント買収、日立物流による物流会社 Mars Ljistik の株式51パーセント買収など、既に買収を終えました。

 

トルコ進出は魅力にあふれています。(今回はこの魅力については省略します。)

ただし、今後トルコにてM&Aを考えられている日系企業は冒頭に記載した通り「トルコはM&A取引件数がまだ多くはない」という事を念頭に置きトルコ企業と話を進めていかなければなりません。

 

これはある商社さんとお話ししていた際に伺った話ですが、トルコ企業のM&A件数が少ないという事は逆に言えば、中小のトルコ企業はまだM&Aに対する知識がなく、自分の会社を守るのに必死になります。そのため、疑った目でかかり1日かけて承諾を得た話し合いが次の朝には白紙に戻るという事もあるとか。

もちろん、財閥などM&Aになれておりところもありますが、今後トルコでM&Aを検討されてらっしゃる企業は中小のトルコ企業が納得するよう第3者などと理論的に根気強くトルコ企業と付き合っていく必要がありそうです。

 

弊社では、進出前のFS調査から、会社設立、会計・税務、労務などに進出に関するサポートを一貫してご提供致します。ご質問やご不安な事などございましたら、お気軽に、下記までご連絡頂ければと思います。

 

トルコ・ドバイ・アブダビ本が出版されました。

詳しい情報は以下のリンクよりご覧ください。

http://www.kuno-cpa.co.jp/aboutus/books.html

 

 

本ブログの筆者となりますトルコ駐在員 田中隆道が日本に帰国し、下記にある平成26年12月22日(木)当社主催のトルコセミナーの講師としてトルコ事業実務について解説致します。

トルコビジネスをお考えの企業様および既にトルコにて事業を行っている企業様にとって有益な情報を提供致します。

当社 トルコセミナー紹介ページ
(セミナー受講のお申し込みは以下URLよりお願い致します。)

http://www.jin-zai.co.jp/seminar/su_seminar/2014/12/20141215k.html

 

主なセミナーアジェンダは以下のとおりです。

1.投資環境
(1)トルコの基礎知識と情勢
(2)投資環境(日系企業の進出状況)
(3)投資規制とインセンティブ
(4)会社形態別の会社法と設立のポイント

2.会計・税務
(1)会計制度の概要
(2)進出に関わる税務規定
(3)税制の概要と主要税目の解説

3.人事労務
(1)労働環境(労働人口、給与水準)
(2)従業員雇用に伴う労働法
(3)労働ビザ、社会保険の概要
(4)駐在員の赴任に関わる諸手続

皆様のセミナー参加を心よりお待ちしております。

 

 

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