こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。
今週のブログはフィリピンのQ&Aについて書かせて頂きます。
Q 取締役と財務役(Treasurer)、取締役と会社秘書役(Corporate Secretary)という形で、自社の社員夫婦に兼任してもらおうと考えています。その際のリスクを教えて下さい。
→財務役と秘書役の重要な役目として以下の書類への署名があります。
【財務役】
・監査済の財務諸表
【会社秘書役】
・General Information Sheet
・Secretary Certificate
・株券
・銀行への提出書類等
財務役や秘書役がこれらへの書類を拒むことにより、会社の業務に影響が起こってしまうことがリスクかと思います。
また、上記メンバーは取締役も兼ねているので、取締役会決議書へのサインも行うことになりますが、こちらのサインは通常は過半数で足りますので、3名分のサインが揃えば問題はありません。
なお、財務役と秘書役の変更は取締役決議書(過半数のサイン取得)の作成とGISの更新
(秘書役の変更も新しい秘書役のサインで足ります。)で足りるので、必要があれば残りの取締役の方々で変更することが可能です。
今週も、どうぞよろしくお願い致します。
以上