こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。
ご存知のようにフィリピンは、1年を通して気温・湿度の高い熱帯モンスーン型気候に属しており、季節風の影響によって3 ~ 5月までは酷暑期と呼ばれる非常に暑い季節になっております。日中の気温は35~40度ほどまで上がり、日差しを受けていると日射病になりかねない暑さなのですが、その反面、建物内は異常にクーラーが効いており、寒いのが通常になっています。弱冷房や省エネルギーという発想はなく、暑いのはダメ、と言わんばかりにクーラーは18度設定でよく効いております。文化の違いなので、それが悪いという訳ではないのですが、暑いと思ってやって来たフィリピンが、実は寒かったりする場所も多いので、短期出張や新規赴任などでフィリピンに来られる際には、長袖も1枚お持ち頂くのがいいかもしれません。
さて、今週もフィリピン実務のQ&Aをお届け致します。
Q. フィリピンの社会保険には、医療保険にかかる部分はないのでしょうか。日本の場合、医療費の7割を健康保険などで保障していますが、フィリピンの場合には、医療費の負担等を保険で保障しているということはないのでしょうか。
A. フィリピンに医療保険はございません。フィリピンの社会保険の一つであるPhilhealth(健康保険公社)はあくまで入院時の保障になっております。この点を少し詳しく述べると、直近6カ月以内で3カ月以上Philhealthの保険料を納付している方は、病気やけがで入院をした際に法定の医療費給付を受けることができます。医療費給付の対象となる入院期間は加入者本人の場合は1年に45日間、扶養家族の場合は全員の合計日数で45日間と制限があります。
また、ご存知のように、フィリピンの社会保険の一つであるSocial Security System(社会保障制度)には傷病手当はありますが、医療保険に相当するものはありません。
フィリピンの方は医療費や薬代については皆、満額自分で支払っているのが現状でございます。
今週も、どうぞ宜しくお願い致します。
以上