こんにちは、フィリピン駐在員の田辺です。
今週は、第9次ネガティブリストについてお話させて頂きます。
やや古い情報になってしまいますが、2012年11月22日に第9次のネガティブリスト(The 9th Regular Foreign Investment Negative List)が発行されました。ネガティブリストとは、フィリピン政府がフィリピンへの投資を規制している分野について、詳細を記載しているリストのことです。通常は2年に1度ほどの頻度で定期的に改定されています。
今回の改定では、以下の内容が追記されました。
●リストAのうち外国人の就業が認められない専門職
1. 不動産サービス(Real estate service)
→仲介業が対象となっています。第9次ネガティブリストが発行される前にも、2009年共和国法第9646号(不動産サービス規制法)にて、受験資格者はフィリピン人に限定されています。それゆえ、不動産仲介業を行うためには、仲介業を行うためのブローカーライセンスを取得しているフィリピン人を雇用(もしくは下請契約)する必要があります。
2. 呼吸器治療師(Respiratory therapy)
→2010年共和国法第10024号(呼吸器治療師資格認定法)にて、受験資格者はフィリピン人に限定されています。
3. 心理治療師(Psychology)
→2009年共和国法第10029号(心理治療師資格認定法)にて、受験資格者はフィリピン人に限定されています。
●外国資本が49%以下に制限されている分野
金融貸付会社(Lending Companies)について、外国資本は49%以下に制限されることが追記されました。
参照URL(Executive Order 98原文):
http://www.doe.gov.ph/attachments/article/1956/EO%2098.pdf
参照URL(JETRO):
http://www.jetro.go.jp/world/asia/ph/biznews/50ab464bea600
今週も、どうぞ宜しくお願い致します。
以上