こんにちは、フィリピン駐在員の井本です。
最低賃金労働者に対する生活手当ての引き上げについてフィリピン日本商工会議所さんよりお知らせがありました。この場を借りて、内容を共有します。
以下、JCCI Philippines p- Business 6月号参照
フィリピン労働雇用省は賃金通達第17号により、マニラ首都圏における生活手当(COLA Cost of Living Allowance)の引き上げを宣言しています。これまでCOLAとして支払われていた22ペソを最低賃金に含めることとし、新たにCOLAとして30ペソ(約60円)を支払うように義務付けました。追加の30ペソは段階的に支払われます。まず、2012年6月3日以降は20ペソの支払いが求められ、同年11月1日以降は全額30ペソの支払いが求められます。引き上げの背景としては、生活必需品の物価上昇が挙げられます。
この引き上げにより、11月には非農業セクターの最低賃金は456ペソとなります。円換算するなら、約912円/日です。仮に25営業日(週1日の休日)とすると、912円×25日=22,800円/月です。
ASEAN諸国へは、安価な労働力を求めて進出を考えられる企業様も多いと思います。フィリピンについて言うならば、大きなインフレもなく、毎年安定的に経済成長をしています。OFW(出稼ぎ労働者)などの影響が他国と比べて大きな違いであり、大規模な労働争議の報道も近年ありません。
上記のような現時点での数字もですが、ビジネスモデル、必要とする人材、質、給与など上昇機運なども含めて検討される必要があると思います。
フィリピンについては、お気軽にご相談を。
以上