東京コンサルティングファームフィリピン・セブ支店長の日比野です。
2016年にTCGグループ内で「TCF HR MANAGEMENT INC.」という会社を設立し、今まで行っていた人事制度や教育制度のサポートに加え、人材紹介という採用のお手伝いもさせていただけるようになりました。
今回からはフィリピンの労務Q&Aについてお伝えします。
Q. フィリピンの最低賃金はいくらか?
フィリピンの最低賃金はDOLE(フィリピン労働雇用省)によって地域ごとに決められています。DOLEの中に特にRTWPB (Regional Tripartite Wages and Productivity Board)という機関が存在し、ここで最低賃金の取り決めが行われます。
現在マニラ首都圏の非農業従事者の最低賃金月額が10,032PHPとなっております。
491PHP(1日の最低賃金額)×22日(1ヶ月)=10,802PHP(最低賃金月額)
またセブの非農業従事者の最低賃金月額が7,766PHPとなっております。
353PHP(1日の最低賃金額)×22日(1ヶ月)=7,766 PHP(最低賃金月額)
ただし2月13日に開催されたセブが属するRTWPBにおいて、近日中に最低賃金を366PHP(13PHP増)に改訂することが議決されました。
1日の最低賃金につきましては、以下のURLをご参照下さい。
こちらはDOLE(フィリピン労働雇用省)のウェブサイトからの引用でございます。
http://www.nwpc.dole.gov.ph/pages/statistics/stat_current_regional.html
フィリピンでは年1度、最低賃金の見直しが行われますが、賃金上昇率が他の東南アジア諸国と比べると緩やかであることが、フィリピン事業者にとっては安心材料となっています。
それでは今週もよろしくお願いいたします。
株式会社東京コンサルティングファーム
フィリピン支社 セブ支店 日比野和樹