フィリピン会社設立 SEC登録方法の変更

法務

東京コンサルティングファームフィリピン・セブ支店長の日比野です。本日はフィリピン証券取引委員会(SEC: Securities and Exchange Commission)によって導入された会社登録のオンライン化について、2017年11月に導入されてから現在に至るまでの運用状況をお伝え致します。このシステムはCompany Registration System (CRS)と呼ばれます。(http://www.crs.gov.ph/

 

 

一見するとSECによるCRSは大変便利な機能ですが、現状はシステムダウンを繰り返し、SEC職員も対応方法を完全には熟知しておらず、2018年3月現在、上記のようにスムーズに登録はできておりませんが、3月にはSECにおいて使い方のセミナー等も行われました。一方で、2017年11月末と12月には、全ての新規会社登録手続きが止まり、SECと事業者に対して大きな混乱がありました。

 

また、Rappler, Sunstar, philstarの12月の記事によれば、システムには毎日500件のハッキングが試みられたと記載されています。SECは引き続きDICT (Department of Information and Communications Technology) と協力して、システム環境を改善すると伝えています。

 

過去にBIRも独自のシステムを導入した際に、過剰なアクセスですぐにシステムがダウンし、しばらく再起不能となりました。その後システムはゆっくりとではありますが、少しずつ改善されています。引き続き、政府はシステムを強化して、無駄な処理を圧縮する傾向にあります。

 

今後も動きがあれば随時発信していきますので、動向にご注目頂ければと思います。より詳しい情報をお求めの場合やご相談等ございましたらお気軽にお問合せいただければと思います。

それでは今週もどうぞ宜しくお願い致します。

 

株式会社東京コンサルティングファーム

フィリピン支社 セブ支店 日比野和樹

 

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