ミャンマー人の雇用について

税務

ミンガラバー!ミャンマー・ヤンゴン駐在員の杉山 裕美(すぎやま ひろみ)です。
今のシーズンは、比較的涼しく過ごしやすい気候で観光客も増えています。
半そで短パンにリュックを背負って観光しているヨーロッパの方をよく見かけますが、日本人はビジネス目的で来られていて、スーツ姿である確率が高いです。

さて、今回はよくある質問のひとつ、「ミャンマー人を雇うこと」について触れたいと思います。

もちろん“ミャンマー人”として一括りにはできないので、個人差はありますが、特徴として以下のようなものがあります。

★特徴
・依頼されたことが出来なかったり、分からなくてもNoと言わない気質がある。
(YESは分かったという意味でなく、相槌だと理解した方がよい。)
・問題をひと通り説明した後、どうしたらよい?とオープンクエスチョンで聞く。
・問題を予測して、対処する行動はなかなかとれない。
・提案しようとする意欲はあるが、全体を考えての提案は乏しい。想像力が低いと言える。
・成果物についても、どのように利用されるかなどの事情まで想像できないため、細かく伝えておかないとクオリティーは低くなる。
・目標から逆算して、1週間でどこまでやるか、一日単位でどこまで進めたらよいのかという計画がひとりでは立てられない場合が多い。日本人が目標を確認しつつ、初めは一緒に計画を立てる必要がある。
・結果にまで責任を持つ人は少ない。ただし、言われたことは、しっかりやろうとする姿勢はある。
・チームワークはよい。
・年上を立てる文化がある。

★日本語人材について
・日本語人材は、日本語の勉強に焦点をあてて来た方が多いので、企業で働いた経験が浅い人が多い。ビジネス感覚は一から教える必要があります。

そこまで日本語を必須としていなければ、社会人経験があり、優秀な方を雇って、日本語を習わせるという手もある。(日本語とミャンマー語は、文法が似ている)

★評価
最後に評価についてですが、優秀なミャンマー人は、シンガポールやタイへ働きに出ていることが多く、彼らを雇いミャンマーに戻す企業もあります。しかし、引き戻すと、現地のミャンマー人スタッフとの給与格差問題があり、評価制度の重要性が出てきます。
基本給+資格手当などの区別をはっきりさせ、何が足りなくて、給与の差があるのかを明確にすることが大切です。

弊社では、労務関係に限らず、
進出前のFS調査から、会社設立、財務・税務関係のご質問やご不安な事などもございましたら、お気軽に、下記までご連絡頂ければと思います。

Tokyo Consulting Firm Co., Ltd. (ミャンマー)
ヤンゴン駐在員
杉山 裕美

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