ミャンマー人の雇用について② ~留意点と採用フロー~

労務

ミンガラーバー!ミャンマー・ヤンゴン駐在員の杉山 裕美(すぎやま ひろみ)です。

相変わらず日中の日差しは強いですが、朝晩は肌寒く、私は日本から持ってきたダウンジャケットを着て寝ています。一年中暑い国というイメージのあるミャンマーですが、乾季は気温の変動もあるので体調管理が必要です。

さて、今回も先週に引き続き人事関係でお話しさせて頂きます。

ミャンマーの方を雇う際に、あらかじめ仕事内容や責任範囲をしっかり提示する必要があります。
日本では、仕事の範囲を各人が多少超えるようなかたちで働きますが、ミャンマーでは、その責任範囲の区別がより明確にされています。例えば、就業経験がいくつかある方に、ちょっとしたオフィスの掃除を頼むとそれを良しとしない人もいます。掃除は清掃係として、新たに人を雇うべきだと反発されることがあります。

掃除に限ってのことではなく、「ここまでが私の仕事」というように割り切られないようにするためには、面接時に役職で定められている分野以外にも対応してもらうことをあらかじめ伝えておくことが大切です。特にオフィスを立ち上げたばかりの時は、一気に人を雇えず一人の方がカバーする範囲が大きくなると思うので、どういう働き方が会社に求められているかを理解してもらう必要があります。

採用に関しては、入社前と入社後のギャップが問題に繋がるケースが多いので、採用までの企業側の対応が鍵となっています。

以下は採用のフローです。

空きポジション職務要件の明確化

募集(人材紹介会社、新聞や求人情報サイトへの広告掲載)

書類審査

(採用試験の実施) *技術者など必要に応じて

面接

面接通過者との面談。採用条件交渉

Offer letterの締結

入社日

雇用契約書の締結

試用期間(Probation Period)

本採用

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Tokyo Consulting Firm Co., Ltd. (ミャンマー)
ヤンゴン駐在員
杉山 裕美

  

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