米国が起こす民主化への風

税務

ミンガラバー!ミャンマー駐在員の杉山です。
ヤンゴンは早くも、クリスマスツリーを見かける季節になりました。通常、この時期は涼しいようですが、今年は日差しがまだまだ強く、熱気に包まれる日々が続いております。

さて、2選を果たしたオバマ米大統領が、11月19日に、現職大統領として初めてミャンマーを訪れました。
その時の現地の様子は、どこかそわそわしているといった印象で、道路は一般車が通れないよう封鎖されていました。警察官が5~10メートルごとに配置し、無線で何かやりとりをしていました。オバマ大統領は、20台ほどの車を連ねて、ヤンゴン市内を移動していたと言います。

オバマ大統領の来緬に伴って制裁緩和のニュースが聞こえてきます。
訪問前の16日にはひすいとルビーを除いてミャンマー産品の禁輸措置を解除しました。これにより、2003年の禁輸措置以来、約10年ぶりに双方の間の貿易がほぼ正常化することになります。また、ミャンマーへの開発援助を再開する方針を示しており、2013年度までに最大約1億7千万ドル(約136億円)規模を見込んでいるといい、米国の存在が民主化促進の柱となっています。すでに中国、韓国などの企業が進出を加速させる中、最後まで厳しい経済制裁をしてきた米国も今後これに加わり、ミャンマー市場への外資進出が活発になりそうな気配です。

現在、ミャンマー進出を検討する日系企業の懸念事項に海外送金の問題があります。ミャンマーはOFAC規制が完全撤廃していないため、コルレス契約を結んでいる銀行のみドル決済が出来きます。今回の米国の民主化支援の動きに伴ってこのドル決済についても、どのような変化があるのか期待します。

以上

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