以外と知らないミャンマーの基礎知識③

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本日も以外と知らないミャンマーの基礎知識ついてお話しします。

■ 人口 ➡ 約5,512万人(2017年CIA)

■ 民族➡ 国民の6割以上はビルマ族ですが、ミャンマーには大きく8つの部族、135に及ぶ民族が暮らしています。

ビルマ族は主に管区に暮らし、その他はシャン族、カレン族、ラカイン族等が主な民族となっています。民族構成比は、ビルマ族68%、シャン族9%、カレン族7%、ラカイン族(ラキン)4%、華人3%、印僑2%、モン族2%、その他5%です。

英国植民地時代に統治手段として各民族間の対立が醸成されたこともあり、少数民族からのビルマ族に対する反感には根強いものがあります。

 

■ 言語 ➡ ミャンマー語

ミャンマーの公用語はミャンマー語(ビルマ語)です。ミャンマー語には独自の文字があり、モン族が使っていた文字が、11世紀後半にミャンマー語に使われるようになりました。その他各少数民族は固有の言語を有します。英国の植民地であったこともあり、初等教育から英語が必須科目で、隣国と比べると比較的英語が通じやすいという特徴があります。また、ビルマ語は日本語と語順が似ているなどの共通点があり、ミャンマー人は日本語を学びやすいと言われています。国全体の識字率は89.5%です。

 

■ 通貨 ➡ チャット

通貨はチャット(Kyat)で、国際通貨コードはMMKです。補助通貨としてピャー(Pya)(100ピャー= 1チャット)がありましたが、インフレにより現在はほとんど使われていません。

主に使われている紙幣は50、100、200、500、1,000、5,000、10,000ですが、50チャット札を除く100チャット未満の紙幣は現在ほとんど使われておりません。10,000チャット札は2012年6月に新しく発行されました。

2018年10月12日付けの為替レートでは、100円=1,368.5.5 チャットです。

■ 宗教 ➡ 上座部仏教

ミャンマーの国民の多くはタイやカンボジアと同じく上座部仏教を信仰しています。2014年に実施された国勢調査では、国民の89.8%は仏教徒であり、その他、キリスト教6.3%、イスラム教2.3%、ヒンズー教0.5%、精霊信仰0.8%、無宗教0.1%、その他0.2%になっています。

仏教は紀元前3世紀頃、モン族に伝えられたのが始まりといわれ、その後10 ~ 11世紀頃にパガン王朝の興陵とともに全土に普及しました。パガン王朝時代には国王や王族の手によって仏塔(パゴダ)や寺院の建立がさかんに行われ、現在でも2,000を超す仏塔や寺院を見ることができます。

また、ミャンマーの人々の間には仏教が渡来する前から精霊(ナット)信仰が深く根付いていて、仏教と習合しています。

 

 

■ 医療環境

ミャンマーの医療事情は、不衛生な環境にあると言えます。特に手術室の衛生管理の問題があります。日本など先進国の病院において手術室はクリーンエリアと呼ばれ、ドアは手で開けず、すべて全自動扉になっていますが、ヤンゴンでは手術室の最初のドアを手で開け、あとは開放しているケースが多くあります。そのため、当然外の空気や虫も入り込んでしまう可能性があります。衛生面が整っている医療施設でも、医師数が不足しており、定期的にオーストラリアやシンガポール等の海外から医師が来て治療を行っているのが実情です。

入院時には、外国人の利用が多い私立病院のごく一部を除き、ほとんどの病院では、看護人や食事を自分で用意する必要があります。

■ ミャンマーの主な歴史

ミャンマーの歴史は諸部族割拠時代を経て、11世紀半ば頃に最初のビルマ族による統一王朝(パガン王朝1044 ~ 1287年)が成立しました。その後タウングー王朝、コンバウン王朝等を経て、1886年に英領インドに編入され、第二次世界大戦後の1948年にビルマ連邦として独立を果たしました。2011年までは軍事政権でしたが、同年3月に大統領制に移行してテイン・セイン氏が大統領に就任し、社会主義から民主主義に変わる大きな歴史的変化が起こりました。2015年11月、総選挙が行われ、アウン・サン・スー・チー氏(以下スー・チー氏)率いる当時野党の国民民主連盟(NLD)が圧勝しました。スー・チー氏は軍事政権が改定した憲法の規定と軍の反対により大統領になれず、2016年3月、スー・チー氏側近のティン・チョー氏が大統領となり、半世紀以上振りに文民政権が誕生しました。スー・チー氏自身は「大統領より上に立つ」存在として複数の閣僚を兼任することとなりました。

 

 

本日は以上となります。
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