税金の種類について

税務

 

皆さん、こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの黒岩洋一です。

今週はメキシコの税金の種類について記載します。

 

 

質問)

メキシコには所得税や付加価値税があるということは分りましたが、その他にはどの様な税金があるのでしょうか。

 

回答)

メキシコも日本と同じ法に国税(連邦税)と地方税(州税、市町村税)があり、以下のようになっています。

【メキシコにおける租税の種類】

直接税

間接税

連邦税

法人税所得税(ISR)

付加価値税(IVA)

個人所得税(ISR)

輸出入関税等

生産サービス特別税

地方税

州税

不動産取引税

給与税

ホテル税等

市町村税

不動産所有税

不動産取得税

[連邦税と州税、市町村税】

連邦税

メキシコの税金はほとんどが国税であり、法人・個人所得税(ISR)、付加価値税(IVA)などがこれに該当します。国税の課税主体は連邦政府となります。

州税

州税とは、個人及び法人に対して課される税金であり、その課税主体は州政府となります。メキシコの州税の税目としては、不動産取引税、給与税などがこれに該当します。

【給与税】

給与税は、従業員に対する給与総額に課される税金であり、州により税率が設定されています(2~3%程度)。ただし、州によっては事業開始後一定期間の免税を認め、企業の誘致を図る場合があります。

【不動産取得税】

 不動産取得税は、売買、贈与、相続等取得形態に係らず不動産を取得した者に課せられる税金です。課税標準の算定や税率は州によって若干異なりますが、取引価額、地籍上の価格、査定市価などのうち一番高いものに対して2%前後の税額が目安となっています。また、州によっては税額の全部又は一部を免税するという投資インセンティブとしての優遇がある場合があります。

【宿泊税】

宿泊税はホテル等に宿泊した際、その宿泊料に対して課される税金です。税率は、多くの州で2%に設定されています。その他、州によって異なる税目等が存在するので、現地において確認する必要があります。

市町村税

 市町村税とは、州税同様、個人及び法人に対して課される税金であり、その課税主体は地方自治体となります。メキシコの市町村税の税目としては、不動産所有税、不動産取得税がこれに該当します。

【不動産所有税】

不動産所有税は、所有している不動産に対して課される税金です。課税対象となる不動産の評価額の算出方法や税率などは市町村によって異なるため、個別に確認が必要です。

【不動産取得税】

 不動産取得税は、不動産の取得の際に課される税金です。上記の不動産所有税と同様に、不動産税の税率も市町村によって異なるため、個別に確認が必要です。

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