メキシコの採用について

 

皆さん、こんにちは。

東京コンサルティングファームメキシコの藤田大です。

今週はメキシコの採用について記載します。

 

質問)

メキシコの日系企業における悩みとして、
スタッフの離職率が高い、採用コストが大きくなりすぎる等、
当社も同じ悩みを抱えています。

採用の種類、方法として、
コストの低い対応方法等を教えてもらう事は可能でしょうか。

いろいろと模索していく最中ですので、協力をお願いします。

 

回答)

ご質問頂いたように、メキシコでは転職はキャリアアップというイメージが強く、
日本のように同じ企業で長く務めるという文化がありません。

その為、全体的にみても採用費、退職金等を含めた人件費の割合は高い傾向にあり、
企業の利益を圧迫している例も少なくありません。

 

そんな環境で企業が工夫している採用方法を例として以下に記載します。

・スタッフの知人紹介
日本よりもかなり一般的な印象があります。
専門分野の出身者は、友人に同じ専門分野の者を持つことが多く、
尚且つ仕事の紹介もメキシコ人同士ではよくある話だそうです。

 

・レストラン、タクシードライバーの勧誘
メキシコではUBERというスマホアプリでタクシーを利用できるシステムがあります。
かなり一般的であり、転職活動の合間にタクシー運転手をして生活費を稼ぐ。というタイプもいるため、スペイン語が話せると「日系企業での仕事はないか?」と尋ねられることもあったりします。

ドライバー、レストランの店員、よく利用して接する機会が多い者に対して、
英語が堪能である。コミュニケーション能力が高い等、最低限の能力を確認したうえで、低めの給与で雇用する。 という方法もあります。

 

・現地の大学での勧誘

現地の大学に許可を取り、大学内での就職案内、ポスター等、
日系企業(自社)への勧誘をするケースもあります。

地域にもよりますが、メキシコ日系企業の進出ブームで雇用が増え、
経済的に潤ったという背景もあるため、日系企業に対するイメージは良い傾向にあります。

その為、大学側としても日系企業の繋がりを受け入れるケースが多いです。

 

以上、いくつか事例を上げましたが、
企業内の利益をしっかりと確保する為、少しでも参考にして頂ければと思います。

 

 

東京コンサルティングファーム  メキシコ拠点
藤田大

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