こんにちは。
東京コンサルティングファームメキシコの渡辺です。
今回はメキシコの社会保険の一部であるINFONAVITについて解説をしていきたいと思います。
まずINFONAVITの目的から解説をしていきます。
メキシコ合衆国憲法第 123 条A、XII 段落に、全ての企業は労働者に快適、且つ衛生的な住居を提供する義務があると定められており、この義務を基準に政府は、この憲法規定の履行のために 1972 年 4 月 24 日に労働者のために住宅を供給するための法令を公布し、INFONAVIT(労働者住宅供給基金公社:Instituto del Fond Nacional de la Vivienda para los Trabajadores) を設立しました。
当該基金公社はこの基金の管理を目的としています。
INFONAVIT の基金は、集合住宅の建設への当該機関の貸付を通して労働者が、住居を取得できるようにするための融資を行なうために設けられています。 また、住宅建設、修繕、拡張、または改築、またはこれらの項目により生じる債務支払いのために労働者にクレジットを与える担当機関となります。
企業は INFONAVITに社会保険と同じ包括給与( SBC)の 5%を月々負担しなければなりませんが、身体障害、高齢・老齢による労働不能の分野に定められた額が、限度となります。現在、この限度額は UMAの25倍となります。5%分担金の納付は2ヶ月毎であり、対象期間翌月17日迄となります。その月は 1 月、3 月、5 月、7 月、9 月、11 月となります。
この納付により管理支払われた基金は退職基金管理庁(AFORE)に管理される各労働者の個人銀行口座に入金されることとなります。
株式会社東京コンサルティングファーム メキシコ拠点
渡辺寛
※)記載しました内容は、作成時点で得られる情報をもとに、最新の注意を払って作成しておりますが、その内容の正確性及び安全性を保障するものではありません。該当情報に基づいて被ったいかなる損害についても情報提供者及び当社(株式会社東京コンサルティングファーム並びにTokyo Consulting Firm Co., Ltd.)は一切の責任を負うことはありませんのでご了承ください。